名前負け



「ねえ、花宮」
「なんだ」
「花宮ってさぁ、どう考えても花宮真って顔してないよね」
「はぁ?」
「だって、真だよ?真実の真だよ?しかも花宮って、フラワーの花だよ!?」
「だから何だよ」
「…名前負け……」
「死ね」
「ほらぁ、本物の花宮真はこんなにすぐ死ねとかバカとか言わないもん」
「うるせーよ。つーか本物ってなんだよ、俺が本物だろ」
「私の花宮真がこんなにゲスなはずがない!」
「ラノベのタイトルみたいにすんな」
「だって」
「だってじゃねえよ」
「花宮、はなみや、はなみゃー」
「やめろ」
「真、まこと、まこたん」
「マジでやめろ」
「どう考えても可愛い顔したお坊ちゃんだよこの響きは」
「お前は俺をどうしたいんだ」
「改名する?」
「しねーよバァカ」
「でもせめてその苗字はやめた方がいいよ、もっと良いの探そう」
「例えば?」
「みょうじ真とか」
「は?」
「お婿さん」
「ふざけんな」
「自分は前に散々花宮なまえとか推してきたくせに!」
「…覚えてねーよ」
「はー!?あんだけ言っといてか!リベンジ失敗じゃん、もー」


覚えてるくせに(・´ω`・)
20140220



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