花宮部長と1on1



「さっき部活終わったばっかなのに、外でまでバスケとか」
「ほんとにな」
「あ、20点。花宮チームの勝ちー」
「ふはっ、当たり前の結果だ」
「ほらザキのせいで負けたぁ〜」
「最後はてめぇのミスだろ!ディフェンスクソすぎんだよ!!」
「ちげーよザキだよ」
「次健ちゃん出る?」
「いや、俺はいいかな」
「てか俺ちょっと休憩〜、マジ、花宮とやると疲れるし」
「それは言えてんな…ぶはぁぁっ水うめえ!」
「ザキ、それ私の水」
「ぶっ」
「ウソだよ」
「っなまえてめえ、今吐いた分の水返せ!」
「そんな無茶なぁ」
「なまえもよくやるよな」
「オイ、お前らもうやんねえのか」
「花宮なんだかんだでバスケ好きだよね」
「俺もそれは思ってた」
「負けたら人一倍悔しがるしな」
「…うるせーよ」
「あっじゃあヒマなら私やる」
「は?」
「ヒマつぶしにもなんないんじゃないか」
「私もやりたいんだもん」
「いいぜ、やるか」
「…気まぐれだな、二人とも」
「手加減しろよ花宮」
「負けてやれよ花宮ぁ〜」
「ほら、来いよ」
「行くよー?」
「お前が一本でも取れたら勝ちな」
「ばか、舐めすぎ!」
「ほら次」
「…ぐ」
「ちゃんと狙ってんのか、はい次」
「うわぁぁもう!とうっ!」
「バァカ、肩に力入りすぎだ。次」
「むぅぅ…ふんっ」
「低い。次」
「………」
「どうしたんだ」
「…もーやだ」
「なまえ諦めんの早いんですけどー、諦めたらそこで試合終了だぞーう」
「いやまずなまえと花宮じゃ、ああなるの分かってただろ」
「まあそうだけど」
「………」
「おいなまえ、立てるか」
「………」
「…おい」
「ってぇい!」
「っつ…いきなりなんだよ!?」
「らふぷれいです」
「は?ドヤ顔すんな。つか見えないようにやってナンボなんだよ、バァカ」
「そういう問題じゃなくね」


20140220



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