コロッケ談義



「なあなまえ、お前コロッケに何かける?」
「え…ザキ、どしたの」
「いいから」

というか、最近こいつらお昼時にこっちのクラス来すぎでしょ。
康次郎まで拉致られてきてるし。
ほんと、堺ちゃんビックリしちゃうからやめて。

「醤油だけど…」
「うわ、やっぱりー?」
「醤油!?クッソ、やっぱ瀬戸と一緒かよ!」
「健ちゃんが私の真似して醤油にしたんだよ、ってかほんといきなり何?え?確かにお弁当にコロッケは入ってるけど…」

ってことは、大方健ちゃんのお弁当に醤油が入ってて気になった ってとこかな。
くっだんないこと気にするよね。
いや、私もあんまり人のこと言えないけど。

「普通ソースじゃねえの?」
「ザキはソースなの?」
「ああ、俺と花宮はソース派」
「まあメジャーだよね」
「だよな!」
「でも醤油、言うほど酷くないよ」
「まあマヨネーズよりはな」
「な、マヨネーズよりは全然マシだ」
「は?マヨネーズ?何、康次郎マヨネーズなの?」
「原がな」
「えっ」

マヨネーズは無いでしょ。
せめてケチャップとかじゃないの。
だってコロッケだよ。
芋にマヨネーズとか、黙ってポテサラ食べなよ。

「美味いよ、マヨネーズ」
「お前だけじゃねえの」
「えー、一回やってみろって」
「い や だ!俺はソースで食うんだよ!」
「ザキの頑固者ー」
「あ、ところで康次郎は何かけんの?」
「かけない」
「えっ」
「何もかけない」
「…あー、うん、なんかいかにも康次郎らしいストレートな変化球だね」
「どういう意味だ」


塩とかよりマシかな
20140219



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