「ねえなまえ、なんかお菓子恵んでくんない？」
「いや、今お昼ご飯食べてきたんじゃないの？ってか私まだお弁当食べてるんだけど」
「鞄貸して」
「おい話聞け、おい。てかザキ、見てるなら止めてよ」
「ココ来る前から止めてたんだけど、聞かねえんだよコイツ。珍しく腹減ったんだって」
「購買行きなよ」
「もう売り切れだった。あ、このじゃがりこ貰うねん」
「帰り、買って返してよ」
「うわトリュフ出てきた、やっぱこっち」
「あああそれはダメ！」
「いーじゃん」
「立たないでよ！返して！」
「やーだよっと」
「あーっ！わ、私のトリュフ食べた…」
「え、うわちょっ、泣くことなくねー？」
「こんのバカ！何泣かしてんだ！！ほらなまえ、取り返したから泣き止め、な！？」
「………」
「ほら、トリュフ食え、なっ！？」
「…うん」
「いやー、メンゴメンゴ」
「ちったぁ反省しろクソったれ！」
「悪いと思ってるって」
「ありがとザキ…」
「…おう。あいつが悪いんだから当たり前だろ、気にすんな」
「お礼にタコさんウインナーあげるよ、ハイ」
「えっ」
「はぁ！？」
「へ？」
「なまえもよくやるよねー」
「え…なにが？」
「………」
「……………あ」
「ナチュラルにあーんとかするもんね」
「…ごめんザキ」
「…いや、いい」
「あ、じゃあウインナーじゃなくてこのトリュフ三個くらいあげるよ、うん！それで…あっ！」
「うわ」
「ちょ、ザキ、食べ…」
「…こ、これでいい」
「えっ…う、うん…」
「（んな真っ赤んなってやることかよ、頑張りすぎ）…バカでしょ、ザキ」
「あ゛！？」
「なーんでもない」



ザキと何かあーん というリク（ちひろ様）
ザキは何が好きなのかと仰っていましたが、彼はお菓子よりお弁当が好きです。
20140218

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