応援中のベンチ



「一年!」
「はいみょうじさん!」
「今、コートの中では花宮部長を初めとする二年主力が試合をしている!」
「そうですね!」
「ベンチにいる私達が彼らに出来ること、それすなわち応援だ!」
「そうですね!」
「この学校のバスケ部に熱いイメージを抱く他校はいないかもしれない!」
「そうですね!」
「馬鹿野郎共そこは否定しろ!」
「すいまっせん!」
「だから舐められてんだよ!」
「そうですね!すいまっせん!」
「まず、お前達一年は声出しが足りない!」
「すいまっせん!」
「つーことで声出しだ!」
「うっす!」
「よし、では私のあとに続け!」
「うっす!みょうじさん頼りになるっす!」
「たりめーだ!」
「うっす!」
「よっしじゃあ行くぞ!」
「うっす!」
「ディーフェンス!」
「ディーフェンス!ディーフェンス!!」
「ディーフェンス!」
「ディーフェンス!ディーフェンス!!」
「あっ蜘蛛の巣きた」
「えっ」
「切り替えるぞ!こっから奴らのやる気が関わってくる!」
「うっす!」
「せーのっ、スティール!スティール!スティール!スティール!!」
「なまえうるせぇ!!」
「えっ!?」
「笑そうになっからやめろこのバカ!!」
「えええ〜…怒られちった」
「俺らもこれはダメかなって思ってました」
「じゃあ私を止めろよ馬鹿野郎!」
「だっからなまえうるせえっつーの!」
「てへ」

応援、つい張り切って迷走
20140218



前へ 次へ