尋問of花宮to山崎



「なあ、弘」
「あ?なんだよ花宮」
「お前って、なまえのどこに惚れたんだ」
「ぶっ…ゲッホゲホ!な、なな…はぁあ!?何言ってん…はぁぁあ!!?」
「うるせーから黙って教えろ」
「いや、」
「教えろ」
「か、可愛いから、じゃねーの?」
「具体的に」
「…つーか何でいきなり、んな話だよ」
「別に、興味本位だ」
「興味本位 って」
「じゃあ質問変えるけど、何がきっかけで惚れたんだ」
「花宮には言いたくねえ」
「お前、原には色々喋ってんだろ」
「あいつ…ハァ。入学式、入学式ん時だよ」
「んな前か」
「おー」
「入学式に何があったんだよ」
「あいつが玄関前で盛大に転んでたんだよ」
「ふはっ、で、パンツでも見たのか?」
「見てねーよ!つかそんだけで好きになるかよ!!…ほら、あれだよ、そんで起こしてやったら、その…すげー可愛かったんだよ、反応が」
「へぇ」
「すいませんありがとうございます って、苦笑いとかして、恥ずかしがって髪とか触んながらな」
「ふぅん」
「しかもそん時によ、手帳落として行ったんだよ。ネコついたやつ。名前だけ書いてたから、入学式で組が分かったからよ、放課後届けたんだよ」
「ほぉ」
「そしたらまた笑って、二回も助けられちゃいましたね とか言うから…言うから!俺は!その時に…アドレスを交換してくれないか、聞いた」
「はぁ」
「なまえは言ったよ、むしろお願いします、これも何かの縁ですかね って。だからほら、あいつが部活入ってきた時に俺メアド交換しなかっただろ!?そういうことなんだよ!」
「いや、ああ、もういいわ」
「はっ?」
「なんつーか、聞いた俺が悪かった」
「ま、まだ続き…つか自分から聞いといてお前なぁ」
「謝るって。つか、それ、なまえの猫かぶりに惚れてんじゃねーか」
「だから続きがあんだって!」
「なんだよ、手短にな」
「部に来てからのギャップで完璧落ちた」
「頭おかしいんじゃねーの」
「…自覚はある」
「そういう花宮だって、んなこと聞いて来るくらいなんだから、あいつのこと好「黙れ」
「……」
「黙れ」
「…いや、でも」
「余計なこと言ってんじゃねえよ死ね」
「なんで俺がこんなに言われんだよ!」
「予想を上回ってウザかったからに決まってんだろバァカ」
「…言いふらしたらマジ殴るかんな」
「分かってる」


原がペラペラ喋ってることは知らないザキに両手を合わせましょう。
20140217



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