スカート丈



「なまえって、スカート長いよな」
「え?」
「あ〜わかる、長いね」
「え、え?」
「確かに長い」
「…ちょっと待って、何。皆して一体私に何を求めてんの、チャラさ?それともエロさ?」
「今時の女子高生さ」
「わぁ」
「流行とか疎いしな」
「周りに流されないとも言う」
「フォローありがとう康次郎、でもそれ康次郎にも言えることだし、どっちかっていうと悪く捉えちゃうかな」
「お前らマイペースだもんな」
「原には言われたくない」
「同感」
「あ、で、なんでスカート長くしてんの?」
「いや別に長くしてるってわけじゃないけど…まあ、あえて言うなら、セーラー服でミニ丈って変だよなぁっていう持論」
「ああ」
「面白くない答えだな」
「だぁから皆は私に何を求めてんのって」
「特に何も期待してねーよバァカ」
「なにそれ、それが一番辛い!」
「冗談だよ」
「ま、逆になまえが日常的にミニスカート履いてても違和感アリアリなんだけどね」
「それもそうだな」
「ああ」
「じゃあ突っ込むな、なんか私、今日無駄に傷ついただけじゃん」
「よかったな、傷物になれて」
「その言い方何。もしそうなら、あんたらのせいでお嫁に行けないじゃん、くっそ」
「その時は俺が」
「えー、康次郎かぁ」
「!?」
「いや、そんな全力で傷付かないでよ。まあ花宮以外なら誰でもいいや」
「なんだそれ死ね」
「さっきの仕返しー」

おかげで変な虫が寄り付かなくて安心でもあるよね。
20140216



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