2年生



「始業式かー」
「始業式だな」
「まーた古橋とクラス一緒だもんなー」
「そんな嫌そうに言うなよ」
「なーんでまた一緒なのかなー」
「俺に聞くなよ。2、3年のクラスは成績順だろ、成績が近かったんだから仕方ない」
「花宮と健ちゃんは特進だもんね、クラス替えないんだよね」
「あ?ああ、ねーよ」
「落ち着けるからいいよな」
「クラス替えしたのにまた同じ面子っていう残念感味合わなくていいなんて羨ましいなー」
「おいなまえ、お前そんなに俺が嫌なのか、おい」
「私健ちゃんと一緒がよかったなー」
「聞けよ」
「だってよ健ちゃん」
「え、俺はなまえと一緒のクラスはいいや」
「ふはっ」
「なんでさ!?」
「ほとんど一日中一緒になるし。さすがにそれは遠慮するよ」
「うっ…」
「幼馴染がゆえに損したな」
「ざまぁ」
「別に嫌ってわけじゃないけど」
「健ちゃんだから大好き!」
「っていうのが一日中はちょっとね」
「なるほどな」
「ああ、鬱陶しいな、これは」
「ひどいっ!あ、ザキ発見!」
「ああ?」
「何でなまえこんなにハイテンションなんだ」
「さあ」
「ザキあんたまた原と一緒みたいだね?ざまぁぁー!」
「はぁあ!?まじ…だった!マジだった!!嘘だろぉぉ!?」
「ちょっ、なんでそんな嫌がんのザキ、俺ショックだよ」
「うるせぇよ!またお前のツラ見なきゃなんねーのかよ…はぁぁ」
「うっわ、ねえわー…あ、なまえおはよ、あんねーザキがなまえと一緒のクラスがよかったって言ってたよん」
「はっ!?」
「え?」
「い、いや言ってねえよ!?言ってねえからな!!」
「山崎は人生大変そうだな」
「うるっせーよ古橋ィ!」
「今日俺はどうやら批難される日らしい」
「つーかお前ら、クラス確認したなら早く教室行くぞ」
「はぁーい。花宮保護者みたい」
「お前らの保護者にだけはなりたくねえ」

20140208



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