青春してるという感覚



「『君を見つけ出した時の感情が 今も骨の髄まで動かしてんだ』」
「何の歌だ、それ」
「私の好きな歌」
「答えになってないな」
「RADWIMPSだろ」
「そそ」
「何だ花宮、知ってるのか」
「まあ。『君と羊と青』だろ」
「え、めっちゃ意外なんだけどー」
「るせーよ、そりゃ俺だって人並みに歌くらい聞く」
「古橋は疎そうだもんなー」
「…全然知らないな」
「俺も知らねぇ」
「ザキはそもそもあんま音楽とか聞かないじゃん。瀬戸も聞くよな?」
「聞くよ」
「『眩しすぎて閉じた瞳の残像が 今もそこで明日に手を振ってんだ』」
「俺も好きだよそれ」
「ほんとー?これいいよねぇ」
「うん」
「まあ、青春してますよって感じはするよね」
「そうなのか?」
「まあね」
「卒業した後にでも聞いたら、結構キそうだよな」
「そうそう」
「え、俺も聴く」
「珍しいなーザキが聴くとか言い出すの」
「別に嫌いってわけじゃねーからな」
「わりと感情移入出来ちゃうよねー。ね、花宮」
「なんで俺に言うんだよ」
「えー、なんか、イメージ?」
「えっ、一哉ちがうって、花宮はこんなに爽やかな曲調似合わないよ!RADWIMPSで言うなら『嫌ん』とかじゃない?」
「お前俺のこと何だと思ってんだよ」
「傍若無人な暗くてゲスい人」
「そうか、正直に教えてくれてありがとう…なんて言うかよバァカ、死ね!」
「痛いっ!健ちゃん助けて!」
「そろそろなまえも独り立ちしないとな」
「花宮、あまり乱暴はよくないぞ」
「甘やかすなよ康次郎」
「可哀想だろう」
「過保護なんだよ。はぁ、疲れた、おい弘なんか飲みもん」
「何で俺に言うんだよ!自分のねえの!?」
「無くなった、買ってこい」
「じゃあ俺にもー」
「あっザキ私もほしい」
「お前らほんと俺の扱い雑だな!行くけどよ!!」
「さっすがー、俺いちご牛乳ねん」
「うるせー!」

歌詞引用
君と羊と青/RADWIMPS
作詞・作曲:野田洋次郎

わりと、テーマっぽくなるようにしています。
20140206



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