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名前

山吹の立ちよそひたる山清水。
山吹のにほへる妹がはねず色の。
花咲きて実はならねども長き日に。
咲けりとも知らずしあらば黙もあらむ。
我が背子が宿の山吹咲きてあらば。
山吹は撫でつつ生ほさむありつつも。
妹に似る草と見しより。
鴬の声を聞くらむ君は羨しも。
山吹の花の盛りに。
君が手触れず花散らめやも。


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