テスト期間に入った名前が勉強場所に選んだのは、いつも入り浸っている教会ではなく、騒がしいことが想像される衛宮邸であった。名前にとっての問題は静かかどうかというよりも、邪魔されるかどうかということなのだ。 「だからアーチャーさん、クーちゃんとギル様の接近を防いでください」 「承知した」 そしてライダーがテレビを見ている居間で名前はイヤホンを装着し、カリカリと勉強を始めた。 「家でやればいいんじゃないの?」 「家ではランサーもギルガメッシュも容易に侵入可能だからな。ここは適度に騒々しくてちょうどいいらしい」 「ふーん」 凛はそうして、アーチャーが名前の為に淹れた紅茶と一緒に淹れさせた紅茶を啜るのだった。 |