黒執事*エドワード-アイドルにハマる

近頃、ファントム社が劇場経営に乗り出すためだとか、ウェストン校の優等生達+ソーマでなにやらダンスの練習をしているらしい。これは愉快だ、と名前はタファントムハイブのタウンハウスにやって来ていた。

「エドワード?大丈夫?」
「あ、あぁ、…うまくいかん」

昔からそうだ、丁度いいところにいた練習相手のエドワードと名前はダンスをよく踊っていたが、あまりにもないエドワードのリズム感に、名前は違う相手で練習するようになった。

『名前!俺と踊ってくれ!』

そう言って必死に練習したエドワードは、今ではワルツだけは形になっている。



今回もどうやら必死に練習したらしい。名前はエドワードの初舞台のために、シエルやらグレイやら、周りにいるほぼ全員に止められていたスフィア・ミュージックホールに足を踏み入れた。

そして、


「エドワード!あれやって!」
「でもだな、あんな姿を名前に晒すなど、英国騎士として、あんな、」
「やってよぉ、エドワード!」

すっかり俺様エドワードにハマってしまった名前は、エドワードにこうしてせまるのだった。エドワードは満更でもない癖に、真っ赤になりながら拒否するしかなかった。

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