「渡狸ーっ!テストお疲れ様ー!今日は思う存分くつろげるね☆」


そう言って彼に合わせたミルク入りの珈琲を持ってくると先程まで疲れたぁ、とうだうだしていた渡狸の声が聞こえない。



あれ、さっきまでソファーで座ってたよね?



ふとソファーを覗き込むと彼はソファーで横になりそして小さく丸くなっていた。


「テスト明けで疲れたのかな?」


すやすやと眠る可愛い彼にこんなとこで寝てたら風邪ひくよ、と彼の額に口付ける。

相当疲れてるだろうから毛布でもかけてぐっすり寝かせてあげよう、と渡狸から離れると渡狸の口から…


「ざ、ざんげぇ……もっと、…シて…?」


ぷつん、と何かが切れた音がした。
色々言いたいことはあったけどその言葉より体が勝手に動いてしまって
御免ね、と心の奥底で謝罪して彼の服をたくし上げる。

そっと服をたくし上げると寒いのか身体をぶるりと震わせる。
彼の行動は隅から隅まで全てが可愛くて…ボクとしてはもう我慢の限界。
するり、と手を這わせて彼の胸の突起物に触れる。


「ふぁ……っ…!!」


指先で優しく突起物をくるくると回すように撫でてやると感じているのか全身をひくつかせ、
段々と渡狸の胸の突起物が勃起しているのがわかる。


こんなにかたくしちゃって…


ぺろり、と胸のそれを舐めてやるとひぁ、と小さく声を上げる渡狸。
可愛いなぁ、なんて思ってふと渡狸の顔を見てみると
彼はうっすらと目を開いていて今の状況が理解できないのかぱちくりと瞬きさせる。


「あれ?起きたの?渡狸。おはよう☆」


にこにことした表情を彼に向けると顔を真っ赤にしてぱくぱくと口を開閉させていたので
都合よく口が空いてるなぁと思い早急にキスを交わした。


「ん、……ふぅ…っ…んっ…ざんっ……」


何か言いたいようだけど今は彼を味わいたい。
何も話せないほど濃厚なキスを交わしてやる。
すると次第に気持ちよくなったのか彼の瞳がとろん、としている。


「気持ち良い?」


やっと唇を解放してやり放心状態の渡狸に聞いてみる。

どんな返事がかえってくるかなぁ?


「……あー…、」


ボーッとしたような表情を浮かべた後意識を取り戻したのか顔を真っ赤に染めて


「ち、ちげぇよ!!馬鹿!!!」


と言い放ち逃げようとする素振りを見せる。
…残念。ボクが覆いかぶさってるから逃げられないよ?


「…っていうかお前!人が寝てる間に何仕出かしてるんだよ!」


「えー?渡狸が悪いんだよ?ボクを煽るから…」


はぁ!?と彼はなんのことだかわからない、という表情を浮かべる。



「ねぇ、渡狸。ボクまだ足りないなぁ」

ぎし、と音を立て渡狸に迫り寄る。
恐怖と驚異の入り混じったような表情の渡狸が訪ねた。


「え、何がだよ」


その質問をしたのが運の尽き。
ボクは悪戯な笑みを浮かべそっと言葉を返してあげる。




「渡狸が。今度はベッドで続きしない?」




と、彼の答えも聞かずに強引に寝室へと向かった。



2013/03/14.
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