俺は遊園地で会った活発そうな少女に連れられるまま、何故かお好み焼き屋の前に来ていた。
「せっかく来たんやから!」
強く背を押されて店内を案内され、鉄板でお好み焼きを焼いてくれる。海老まで乗った、とびきり大きな物だ。
かなり強引に食べる事を強要されてお好み焼きを口に運ぶ。予想以上に美味しい。
「美味しい!」
「やろ?」
素直に誉める。誉められたことが嬉しかったのか、少女の声色が上がった。俺はパクパクと食べ進める。
と、一本の電話が掛かった。
「ん?」
お好み焼きを食べる手を止め、ケータイを開く。
着信 おなまえ
「!!」
思わず目を見開いた。
「ごめん、ちょっと電話…」
「あ、えっ、」
少女に一言断って店を出る。
入口を出て直ぐ、電話を取った。
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