俺は久しぶりに幼なじみと、面白い奴と会って、日本にもう少し滞在する事にした。
一緒にサッカーをしたい。そしてまだアメリカに帰りたくないと思うような面白い奴。雷門でサッカーをするために、帰る便の切符は捨てた。
今日からは雷門生になる俺。先生が俺の説明を適当にこなして席を指さした。
「あの席に座りなさい。」
マンガとかでもよくある、端っこの席。まあ実際普通真ん中に空席があるわけ無いのだから、当たり前といえば当たり前だ。
「よろしく」
隣の席に座る少女へと目線を向けた。
時が止まるかと思う程美しい少女。艶めく長い髪に、少しつり上がった瞳と輝く唇が妖美な雰囲気をプラスして。
「…何か?」
つい凝視していたようだ。少女が不信そうに眉を寄せる。
だけど…こんなにハイレベルな美少女は初めて見た。
「何でもない。」
とりあえず席に着くが彼女への興味は尽きない。
それは俺の一目惚れだった。
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