雪崩れ込むように雷門イレブンの出発が決定された。事の発端は今世間を賑わし始めた宇宙人だ。
黒いサッカーボールが落ちてきて、宇宙人はこの星を侵略しに来たと言ったらしい。地球の秩序…サッカーで優劣を決め、破壊活動をするのだとか。
…なんでよりによって今なのよ。
それに対抗すべく、雷門サッカー部は立ち上がった。全国を回って強力なサッカー少年を集め、宇宙人を打ち負かすのだと言う。

「頑張って。」

まともに言葉も交わさぬまま、私と一之瀬は別れた。
それでも私たちは繋がっている。今私の手には一之瀬のアドレスがあるのだ。
一之瀬が「せめてこれだけでも」って少しだけ出発を待たせて渡してきた。彼のケータイにも私のアドレスが。確かな愛情が、嬉しい。
大丈夫。また直ぐに会える。
弱気な自分に喝を入れ、ケータイを閉じた。

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