あれから一週間。私と一之瀬はいつも通り。
一之瀬の幼なじみである木野さんを筆頭にした雷門サッカー部の皆さんに(何やら覚えられてしまったらしく、)お世話になったりした。
今日は一之瀬と土門さんが木戸川静修から帰ってくる。
一之瀬が居なくなるのが辛かった分、今を大切にしたいと思う。
一週間前。一之瀬にアメリカに行くと言われた時は、嫌だ、と言いたかったのを覚えている。
だけど彼にだって事情はあるし、それに彼の申し訳なさそうな表情を見ていたら、そんな事言えるはずがなかった。
この次の電車だ…。
一之瀬が来る。少し胸躍らせる私。
その時、賽は投げられた。

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