力無くフィールドに倒れる。…足に力が入らない…。
ゴール前の円堂が倒れた。これによりフィールドに立っている雷門イレブンは、ゼロ。

「…っ」

力が足りない。俺は弱いんだ。アメリカで積んできた経験も、全て今負かされている。
こんなんじゃ、おなまえを守れない…。

『守るから。』

そう言ったのは昨日の事。
だけどたった1日にして、そのための能力を持っていない事を痛感させられた。
こんなんじゃダメだ。俺はまだ、戦うんだ。

『一之瀬…っ!!』

歓声に乗って。
おなまえの声が、聞こえた気がした。

「おなまえ…」

ぼやける視界を必死に開く。
もっと、強く。おなまえを守るために。
俺は、まだ…。

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