序章
佐久間は鬼道のペット。
レギュラー落ちした二軍の奴らに言われた言葉だ。
所詮負け惜しみなのだから無視しておけばよかったのだが、参謀という役目を侮辱されたような気がして聞き捨てならなかった。
この後土下座で謝罪させたのは言うまでもない。
確かに俺は鬼道のサポートにまわることもあるが、ペットになった覚えはない。だって鬼道は俺のチームメートであり親友なのだから。
俺は鬼道を親友だと思っていたし、鬼道も同じことを思っていると信じていた。
この時は…。
親友という関係が崩壊し、異常な関係ができる事はまだ先のはなし