エピローグ



こうしてFFIという一つの大きな大会が幕を閉じた。


不動は仲間を信じる気持ち、そしてかけがえのない存在を守る大切さを、

鬼道は新たな道に進む勇気と、自分を大事に思ってくれる存在の尊さ、

佐久間は誰かを許す心と、正直な気持ちで相手と向き合う勇気

を知った。



ぶつかる事を恐れない、仲間を疑わない、過去に囚われない。

この短期間で皆それを克服したのであった。

十四歳という多感な年頃の彼らはこれから更に成長していくことだろう。

一時は憎み合い、スレ違い、仲良くなるなんてもっての他であった三人が、今では強い絆を築いた。

それは三人がこの大会を通じて、人との関わりにより成長してきた証である。

FFIで培ったものは、何にも替えがたいものだろう。



恋愛


特に不動を変えたそれは三人の繋がりに大きく携わった。

恋は決して皆が報われるということがないけれど、三人の気持ちは別の絆で繋がるのかもしれない。

ねじれた位置に存在していた三人の想いは今、一つの位置で交わっている。


交差する想い




fin




《後書き》


長かった…。私的にはすごく長く感じました。

このくらいの長編書いたのは初めてで、何回も詰まったりグダグダになったりしました。

それでも、pixiv時代から応援して下さった方、サイトに沢山遊びにいらして下さった方、そして暖かいメッセージを下さった方のお陰で大変励みになっていました。
本当に感謝しています。

そしてここまで読んで下さった方々に心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
私の不佐久熱は一向に冷める気配がございません。

という訳で、新しい長編や、未完結の話の続きなど、少しずつですが、話を書く予定ですので、まだまだ付き合って下さると嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


不佐久がこれからも末長く愛されますように



鷲見来夢









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