06
『あ、おじいちゃん。
お母さんとお父さんってどうしてるの?
私の方へは連絡回って来ないけど』
昼食を食べながら気になっている事を聞く。
両親は、基本国内中いや世界中回ってるらしいのでよく居場所が分からない。
「大丈夫だそうだ、連絡するにもこっちとは時間が合わないようだからな。
由羅も元気だと言っておこう」
『よかったー、今度いつ帰ってくるのかな?
楽しみにしておいておく』
そしてまた続きを食べはじめる。
◇◆◇
昼食を食べ、片づけを終える。
紗雪へのお土産も出来上がり。
少し紗雪の所に行くと言って向かう。
この家から歩いて3分ぐらい。
それなりに近い場所に紗雪の家がある。
インターホンを鳴らす。
そして出たのは、紗雪。
「由羅!
待ってたよ、さあお土産を、さあ!」
『はいはい、時間が無くて簡単なクッキーだからね』
「えー、もっと豪勢なのがよかったー」
『また今度ね。
前もって言ったら考える』
「「じゃあ、ケーキとか」」
深弥と紗雪とが一斉に言う。
深弥は食べられないのに、と思いながら。
『分かった。
それじゃあ、家におじいちゃんと奏を待たせているから戻るね。
学校でまた会おうね』
「もちろん!
またねー」
手をふる紗雪、それを見て私もてを振る。
「サユちゃんまたー」
深弥も手を振る。
そして、戻って行く。
「 もまた」なにか紗雪が言った気がするのだが私には聞こえなかった。
はっきりしている紗雪には珍しい気もするが気のせいだと思う事にした。
To be continued…