04
夕食を食べ終えた後、
「そだ、由羅。
明日からも一緒だよね?」
『もちろんだよ、深弥。
アレは使わない』
「使うこと無ければいいよね」
『だね』
「よぉし、明日の為に寝る!」
ガッツポーズをし続、寝たため深弥が消える。
『私も寝よう、明日早く起きなきゃだね』
◆◇◆
『…ど…こ
み……ぁ…』
私には何も見えなくて、深弥の場所もわからなくて…
ただ聞こえてきたのはうめき声、騒ぐ声。
その遠くから、深弥の声が聞こえる…
でも私は動く事も出来なくて…
声を上げる事も、深弥が近づく音聞こえなくて…
私は何も感じなくて、ただ私と言う存在だけが世界から切り離されたような…
私は………
『は…っ…』
気づくとベットの上。
さっきのは夢か…
あの時の事、5年前のバス事故。
その事故で私は大怪我を負って、一時は危なかったらしい。
その怪我も今は完治し、日常生活には支障な無い。
一方、深弥は骨折位の怪我で済んでいた。
深弥が副葬処女に成ったは、また別なことだから。
『…?』
窓の方に走る影を見つけ、近寄る。
『かなで…?』
「…
由羅」
私の方を見たかなでは、一瞬止まった後、すぐ走り去っていった。
もし、奏と会ったら話聞かなきゃ。
そう思いながら、またベッドに戻り、眠る事にした。
全ての準備は整い、始まりへと進む…
To be continued…