海斗となのはは日向ぼっこしている猫を避けて座る。
「相変わらず、すずかのお姉ちゃんとなのはのお兄ちゃんはラブラブだよね」
アリサがそう言って、すずかは笑って、
「お姉ちゃん、恭也さんと知り合ってからずっと幸せそうだよ」
なのはは、恭也について話だす、
「うちのお兄ちゃんは…どうかな。
でも、昔に比べてやさしくなったかな。
よく笑うようになったかも」
『ユーノ大丈夫?』
猫をみて、青ざめてるユーノに海斗は声をかけると、こっちへと急いで逃げてきたのを見て海斗は、
『かなりの重症か…』
猫ってフェレット食うのか?
海斗はそう思いながらユーノを見ていた。
「今日は誘ってくれてありがとう」
『僕もだよ、すずかありがとう』
「こっちこそ来てくれて、ありがとう」
「今日は元気そうね」
「なのはちゃん、最近少し元気なかったから。
もし、何か心配事があるなら話してくれないかなって三人で話してたの」
『そうだよ』
それがなのはにとって嬉しかったようで、
「すずかちゃん…アリサちゃん…海斗くん」
その空気を壊すかのようにユーノの泣き声が響く。
それは、猫から必死に逃げるユーノ。
海斗はまさか、ユーノの動くしっぽを追いかけてるのかな…静かにそう思い
「ユーノくん!?」
「アイン、ダメだよ」
アイン…その名の猫を咎めようとしたが止まらず、ちょうどそのタイミングで
「はーい、お待たせしました」
ファリンがやってきた。
「苺ミルクティーとクリームチーズクッキーでーす!」
更にまずい事にユーノがファリンの足元で逃げ回り始めた。
グルグル回ってるせいかファリンは目を回して倒れそうになった。
「ファリン!」
海斗たちは急いでファリンに駆けより、
なのはとすずかがファリンを支え、海斗はお盆から落ちた皿とスプーンをつかんだ。
「セーフ…」
『瀬戸際だった…』
皿が落ちていたら割れてただろうし…