一人の少年…近宮海斗が高町家の前で幼馴染の高町なのはと、その兄の恭也が出てくるのを待っていた。
『なのは!』
「海斗くん!」
家から出てきたなのはは海斗に駆け寄ってきた。
「海斗、中に入ってきたも良かったんだぞ」
恭也はそう言うが海斗は笑いながら、
『外で待つのも一興かなっと思って。
次からはそうします』
そのすぐ後に三人で歩き始めた。
今日向かうのは海斗となのはの共通の親友であるすずかの家に行くこと。
恭也はすずかの姉、忍に会うからだ。
なのはが月村邸のインターホンを押し、扉が開いた先に居たのは、
「恭也様、なのはお嬢様、海斗様、いらっしゃいませ」
月村家のメイド長のノエル、なのはと海斗から見ればやさしいお姉さん。
「お招きにあずかったよ」
「こんにちは」
『お久しぶりです』
ノエルは三人の挨拶に笑顔で答えた。
「こちらへどうぞ」
ノエルに案内された場所には、すずか、アリサ、忍、ファリンの四人と沢山の猫たちがいる。
「なのはちゃん、海斗くん、恭也さん」
すずかが立ち上がり声をかけてきた
「すずかちゃん」
なのはに合わせて、彼女の肩にいるフェレットのユーノも泣き声で挨拶。
「なのはちゃん、海斗くんいらっしゃい」
明るい声でそう言ってきたのはすずかの専属メイドであるファリン。
忍と恭也は仲良く会話をしている。
「お茶をご用意しましょう。
何がよろしいですか」
ノエルが来たばっかの三人に聞いて、
「任せるよ」
「なのはお嬢様と海斗さまは?」
「私もお任せします」
『僕もお任せします』
「かしこまりました。
ファリン」
「はい了解です、お姉さま」
敬礼しながら返事をするファリンは、ノエルの方まで歩いていく。
忍と恭也は別室に行くと言って、ノエルはかしこまりましたと言った。
ノエル、ファリンの2人は礼をして用意をしに向かう。
忍と恭也は2人手をつないで部屋から出て行った。