なのはを運んで疲れたと言って別室で休んでいいように言われた部屋には、海斗とユーノしかいない。
『本当に眠いから寝るかも…』
ベットの上で転がってユーノの方を向いている。
「それは困るよ海斗」
『気をつけるから…』
そう言いながらも、海斗は目をつぶっていてすぐに眠ってもおかしくない。
『なのは、大丈夫かな?』
海斗は呟きながら着いたときの事を思い出した。
アリサとすずかはゆっくりと歩いている海斗を視界に入れた。
「海斗、おそいわ…って、なのは!?」
「なのはちゃん!?」
海斗がなのはを背負ってきた事に気づいたアリサとすずかは、急いで恭也たちを呼びに行く。
海斗は、急いで呼びに行くアリサとすずかを見て。
なのはを背負ったままゆっくりと歩いていた。
その後、呼ばれてきた恭也になのはを引き渡した。
海斗はなのはを一回見てから、今に至る。
「なのはを巻き込んだのは僕なんだ…」
ユーノの一言は、海斗にとって信じられなかった。
そんな海斗を気にせずユーノはそのまま、話し続ける。
「ロストロギア、ジュエルシード。
僕が見つけなければいけなかったけど、怪我をして…
その時になのはと出会って、協力してもらってたんだ」
『なのはから言ったのか?』
なのはの事だから、そうなんだろうと思いながらも確認のために、ユーノに聞いた。
「なのはは、手伝うって言ってくれた。
けどそれは、なのはを巻き込んでしまったから、もしなのはがあの時…」
『けどそう言ったって、過去に戻るなんて事は出来ない。
ユーノ、なのはは頑固だからそう言うと思ってた』
海斗はまるで、答えが分かっていたかのように話ながらも、静かに呟く。