あかん、暇や。


今日は日曜日で今のは昼ご飯食べてからの一言。
何時もはなんやかんややらなあかんこととか、したいこととかあって暇ちゃうねんけど、今日はなんでか暇や…。
したいことも思いつかん。
やりたいことも…って意味同じやん…。

そんなん思いながらベッドの上でごろごろしとる。
まあ…こんな日もあっていいと思うねんけど…思うねんけどな……なんか嫌やわ。
体をガバリとベッドから起こす。
起こした状態でそのまま暫くじっとしてなんかないかって考えてみた。

…一つの疑問が出てきた。
今、俺はなんかすることないかって思て考えるために心を落ち着かせたんや。
そやのにやりたいことなんか一つも出てこんかった。
代わりにって言うてええんか分からんけど、謙也さんの顔ばっか浮かぶんはなんでや…?
そこで俺は胡坐を掻いて左手を左太もも上に置き、右膝の上辺りに右肘を置いて、右手で口元を隠した。



「もしかして病気…?」



病気かもしれん…なんであんなんの顔ばっか出
てくるんや…。
俺きっと今真顔や。


「あ…ああ、おもちゃか。」


そや、暇で暇でつまんな過ぎてんな!やから何時も遊んでるおもちゃが浮かんできたんや!
なるほどなぁ…めっちゃすっきりしたわ。
なんや今すごい満足してる。
何時の間にか腕組んでたわ。それぐらい納得した。

不意に携帯からメール受信の音がした。
どんな音かって?初期設定のままや。
携帯画面をスライドさせ受信ボックスを表示させると、相手はなんとさっきまで頭の中を埋め尽くしていたおもちゃの謙也さんからやった。
なんやろ、なんか嬉しいわ…。

内容を確認するため決定ボタンを押す。
そこに書いてあったのは


”今、部屋おるか?”


と、一言。
おるけど…なんでや?
とりあえず返信返信…。


”おりますけどなにか。”


言うとっけどな、誰にでもこんな返しやで。

ピピッ

謙也さんから返事が返ってきた。
メール返信も早いなぁ…こんなとこまでスピードスターとか笑わせんな。


”外見てみー。”


は、

そっと部屋のカーテンを開け言われた通り外を見てみた。
やって気になるやん。それに暇やねんもん。
…もんとか気持ち悪いな…。

見てみると本日二度目の


は、
え、なんで、え?

そこには、自転車に跨り冬にしては薄着でそのくせマフラーを隙間なく首に巻き笑顔でこちらに手を振る謙也さんがいた。
なんでおんの…。その格好寒そうやねんけど…。

柄にもなく急いで一階に下り、一応どこもおかしないか洗面所の鏡で確認してからつっかけを履いて外に出た。


「よー!光ー!出てくんの遅かったなぁ」
「謙也さんなんでおるんですか!というか呼び出し方が彼氏みたいでしたよ!」
「お、ええな。彼氏になってもええで」
「全力でお断りします。で、なんでおるんですか?」
「あー…お使いの帰りについでに寄ってみただけや。急に光どうしてるかな思ってな、そしたら何時の間にかここにおってん」
「そ、ですか…」


これはもう自覚せんとあかんかな。
俺、謙也さんのこと好きやわ。
さっきの頭の中を埋め尽くされたんもメールきて嬉しかったんも全部好きやからやってんや…。
今のは咄嗟に断ってしもたけど今はそれでええ。次は自分から本気で伝えるからな。
言うのはまだ先になりそうやけど、絶対言うから…受け止めてや?謙也さん。


「ついででも嬉しいですよ?」
「そ、うか?ほなまた来るな!」
「はい、何時でも来てくださいな。待ってますから」





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初の四天小説はけん←ひか!
短くしよう思って書いたら展開とかいきなりすぎて書いた私がびっくり。読者様もきっとびっくり。
しかし直さない。もう気力と体力が残っていない…。
ここまで読んで下さりありがとうございました!

20120618
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