第七話

技マシン35はしねしね光線?○×?

思わず噴き出す。ただ今、グレンジム攻略中です、どーも。どうも、弟子の方々のいるフロアごとにクイズに答えていくみたいでね、とりあえず間違えてはバトルを繰り返してるとこ。まあ、常識だよな、このへん!
×に決まってるよな、常識的に考えて。いや、むしろ教育的に考えてよくないと思うよ、そんな技あったら。まあかつては、一撃で倒した場合、破壊光線は反動なしだったから、いろんな意味でそうだったかもしんないけど。しかもすばやさ依存で急所のヒット率が決定してたみたいだから、ケンタロスの独壇場だったしな、うん。初代っていろいろ大変だったみたいだよなあ、と思いつつ、選ぶのは勿論○ボタン。それに加えてのエスパー独占状態だったから、金銀でいろいろ改善されて今があるわけだし、それに大きく貢献したそれまでに開催された大会と出場者の先輩方には、ほんとに脱帽。絶対、頭上がんない。それはともかく。さてと。ぶっぶーってなって、エラー音。ミズゴロウをさっさと41まで上げたいんだよ、潔く経験地よこしやがれ。オレは、ボールを投げた。

「・・・・・ジム戦か、久しぶりだな」

こつこつこつ、と革靴をならし、あらわれた男。ジムリーダーのカツラだ。ギャグにしか思えないのは、おれだけじゃないはず。サングラスに、つるつるのスキンヘッド。意外と長身。高いなあ。念には念を入れて、任務終了の旅に頭からつま先までフルモデルチェンジしてるオレは、実はとりつかいの格好をしたたりする。意外とカッコイイよね、これ。まあ、もっかいポケモン屋敷行く時には、また変えるはめになるんだけどさ!

感慨深げにつぶやくカツラに、少しだけさみしくなる。普通なら、滅多に門下生を突破できるだけの実力をもったトレーナーが現れないから、暇を持て余していた、という挑発にとれるだろうけど、本音だろうから困る。あたりを見渡してみてるかぎり、タケシやカスミのようにフィールドを整備して挑戦者を待ち受ける、日々精進しているようなジムではないことぐらい雰囲気でわかるよなあ。さびれていて、こっそりため息をついた。白衣姿のカツラは、この時点ではいまだロケット団の研究員の一角を占めている。いわば敵ってやつ。この人だけなんだよなあ、レッドさん曰くロケット団との関連性がこっそり原作のゲームでも示されてるのって。鍵がミュウツーの研究にかかわった人間の手記が残されたポケモン屋敷にあり、なぜかジムリーダーなのに白衣きてて、しかもその関連である登場人物がこの人と仲がいいことがわざわざリメイク版で明らかになったりしてさ。どういうわけでロケッ団に入ったかは知らないけれど、ちょっとだけ、ちりちりと胸がきしんだ。きっとおれたちが侵入した後の調査とか特定に奔走している最中なんだろうし、ちょい複雑だったり。ポケスペで結構好きなキャラになるんだー、熱血らしいけどね、俺らの世界だと。でもオレは、バッジを貰いに来ただけ。でも本気を出してもらわないとちょっとこまるんだよなあ、個人的に一番戦ってみたいやつの一人だから。だって、初代の炎タイプの冷遇さってば想像を絶するものがあるから・・・それのエキスパートとなればどんだけ対策してんだ、おいってかんじかなって、わくわくしてるんだ。だから、ただのトレーナーって思われると残念だから、ちょっとだけ、挑発してみる。これについては、ちょっとばかし、聞いてみたいと思ったことだから。


「フジさんは、お元気ですか?」


まっすぐ、見つめる。明らかに、カツラの表情に、動揺が走る。なるほど、ちゃんと設定は生きてるんだ、とオレは改めて確信した。きみは、と口走りかけた焦燥感に、つい、笑みが浮かぶ。うっは、オレ、性格悪いな。悪役じゃん。するとこちらからは表情が読み取れないサングラス越しにこちらを見つめられる。まずい、挑発しすぎたかな、もしかしてジムまでロケット団の支配下なのかよ、どんだけ空気だ、ポケモン協会!と混乱してむちゃくちゃなことを考える頭を元に戻す。ふ、とカツラが笑った。わけがわからず、今度はこっちが、驚いた。


「・・・・・見たんだね?」


あ、そっち?


「鍵を隠すあんたが悪いんじゃないか」

「君はまだ若い、深入りしない方が身のためだ」

「へえ、それをあんたが言うんだ?」

「悪いことは言わない、すべて、忘れてくれ」

「無理いうなよー」


いやもう、舟乗りかかるどころか乗っちゃってるんで無理です。むしろクルーなんで無理です!と全力で突っ込みつつ、笑う。モンスターボールを手にする。とりあえずこれで少しはひよっこだとは侮られずに済みそうかな、と思う。オレは、もちろんミズゴロウを繰り出した。ギャロップか。やっぱり相棒なのか?


「ひとつ質問していい?」

「なんだ?」

「なんで、エスパータイプ?いや、わかってるんだけどさー、相性的な優劣考えるんなら、タイプ的に考えたら、水じゃね?」


はい、ものっそばかばかしい質問してますよ、オレ。緊迫感をぶっ壊すようなこと聞いて申し訳ないんだけどさ、第5シリーズ主人公なんて新参者が言うのもなんだけどさ、どーしても聞いておきたかったんだよ、悪いか!あっけにとられた様子の炎タイプのプロに聞くのもどうかと思うんだけど、うん。答えてくれそうだし。


「タイプ的に(ゲームフリークに)優遇されてんのは、むしろ水タイプじゃね?って思ってるのは、たぶんおれだけかもしれないけどさ、複合タイプ(みず・じめん、みたいなね)で存在しねえの水炎と水霊だけなんだぜ、ナンバーワンの豊富さ。しかもタイプ一致な多技が物理も特殊もそろってて、能力的に見ても千差万別なわけだ。伝説でいえば、ホウエンのカイオーガってスカーフまいたら、もうハピナスでも止められないんだぜ?まあ完璧ってわけじゃないさ、先手ですいすいとかされて、爆発されたら終わるし、天気変更じゃおじゃん、でも止められるのってグラードンじゃなく、ヌオーなんだよ。貯水、地面で水無効、雷無効、そして冷凍ビームは3発耐えるし、こっちは鉢巻まいたら二発で落とせる。普通めざぱ(草)もってるやつなんていないし、でも絶対零度当たったら死ぬけど。しかも能力的に見て弱点のはずの電は等倍、草には冷凍。耐久あるやつ多すぎだしさ、どうかなあって」

「われわれの研究分野に最もふさわしかったんだよ。バトル面だけで考えているわけではないんだ」

「ですよねー。誰かの代わりに・・とかいうオチじゃないよな」

「・・・・・どういう意味だ?」

「亡くした娘の・・・・うんたらかんたら、とか」

「いや、聞いたことはないな」


さすがにミュウツーの逆襲(外伝)の設定はないよな。ある意味、ほっとしつつ、オレはこっちの話、と勝手に終わらせる。逆襲は、ゲームフリークも東映も力入れすぎると思うんだよ、絶対子供が見て一発でわかるようなテーマじゃない。あー、もっかい、見たくなったなあ。元の世界帰れたらみよう。個人的には水の都の守り神も好きなんだけどな、初めてCGつかったやつ。かっこよすぎてきれいだった、なんて感想は置いといて。ふむ、とカツラは、つぶやいた。


「君は、ポケモンをバトルの側面でしか評価していないのかね?」

「どうせ戦うなら勝ってなんぼ、なーんて考えちゃう馬鹿な思考回路してるだけだよ。
誰がどんな考え持ってようが、問題じゃない。押しつけようとしてるほうが、問題なんだ。たとえば、どっかの黒ずくめの怪しすぎる組織みたいな、ね」


カツラは、苦笑した。さて、始めますか!








ポケモンには限りない可能性が存在する。


条件さえ整えば本来レベルアップのみでは習得できない「技」を習得できる可能性がある、という理論は存在していた。もし自在に操作できれば、ロケット団に大きく貢献できる。バイオ研究の過程で試験的に行われている研究体。

そのなかで成功した例が、いま私の前にいるこのギャロップだ。


なぜ大切なこのポケモンをジム戦で使うのかというと、この挑戦者が私がそういう人間だと知っているから、堂々とどれくらいの完成度の技を繰り出せるか試せるからだ。この少年はどうやら先日われわれの研究所に侵入した対抗組織の関係者らしいことは、先の会話で判明している。

おかげで今まで使ってきた研究所から第二の拠点として使ってきたタマムシの地下に移らねばならないほどの事態に発展している。なぜなら拠点が発覚した以上、今までのクチバからグレン島にポケモンを密輸し、こちらでバイオ研究をして訓練し、そしてトキワの森に運ぶルートが使い物にならなくなったことは、明白で、いつ奇襲を受けるかわからない。今はまだ、終わらせるわけにはいかないのだ。まだミュウツー計画は中途にある。

だから正直な話、捕獲して吐かせ、抹殺してもいいのだ。しかしそれができないのは、このコウキという少年がそういう可能性があるにもかかわらず、ジムリーダーとしての私にわざわざ挑んできたことに対する敬意と、久々のバトルを楽しみたいというささやかな期待があったから、としか言いようがなかった。


どうやら彼は必要以上に私に対して「そんなことするはずがない」、というよくわからない信頼感を寄せている。不思議と悪い気はしないから、今ここにいる。


「もどれ、ミズゴロウ。じゃあ、頼むぜ、ヒードラン!」
「ギャロップ、催眠術だ」

学習装置つきでの交代。より多くの経験値を稼ぎたいということか。なめられたものだ。
交代を読んでいたのか。文献では知っている。シンオウ地方の先にある島の最も高い山に生息する希少種の高いポケモンだ。たしか炎技を受けると炎技の効果が倍増するちからがあるんだったか。残念だが、甘い。特有の波動がヒードランを襲う。命中率の問題があるが、幸いヒットした。眠り込んでしまったヒードランに、うげえ、とコウキはあからさまに顔をゆがませた。もどれ、と命じ、何か繰り出す。私は身代わりを命じた。催眠術、とつぶやいたコウキは私を見る。当然の反応だ、通常ならば覚えない技だ。


「行って来い、ゲンガー」

「つのドリル」


あっぶねえ、と叫んだコウキに私は動揺した。つのドリルはノーマル技だ、いくら一撃必殺でもゴーストには技が当たらない。なぜ、次でゴーストを出す。弱点タイプでもなく耐久性があるポケモンでもなく、なぜこの場でゴーストを。コウキは、不発に終わった攻撃に胸をなでおろしている。そして、私に聞いてきた。


「あれ、カントーにもドーブルいたっけ?(つーか催眠・つのドリルの同時遺伝はドーブル経由しかできねーよ、何これ、チート?レベル無視の進化だけじゃねーのかよ、ロケット団!・・・・・あ、ワタルはこの時代岩なだれ覚えたプテラ持ってたっけ?いつもの癖で持ってきてよかった、今でも忘れねえよ、29戦目の虫取り少年!)」

「・・・・・いや」

「どんだけ進んでんのあんたら(ゲーム上で時々あるレベル無視進化系とかチート技とか
ロケット団が開発した技術だって聞いたことあるけど、まじだった、まじだったよ、レッドさん!あなたはやっぱり正しかった・・・!)」


発言がおかしい。まるでこの技を繰り出すギャロップを知っているかのような口ぶりに私はそれこそ混乱した。馬鹿な、そんなことあるはず。はあ、とため息をついたコウキは、まじだったよ、とつぶやいた。その一言で、我に返る。動揺してはいけない。それこそ思うつぼだ、と私は判断した。彼は敵対勢力の関係者だ。おそらくこのギャロップの研究についての資料も回収したに違いない。なんてことはない、ただ用心され対策されていただけだ。おもしろい。私は改めてバトルに集中することにした。

戦局が大きく動いたのは、大文字受けにでてきたヒードランが目を覚まし、地面系の技でたたみかけてきたことで一気に持っていかれてしまったとき。データ上ではタマムシ出身であるという彼ならジムバッジ収集の候補として他の二人と並べてもいいかもしれない。同時に、今もっとも表立って行動している警戒すべき相手として不足はない。私は、そう、上に報告することにした。バッジを獲得した彼を見送った後、少々名残惜しい気分になったのは久しぶりのことだ。できればもっと違う形で会いたかった、そう思えてならないよ。





「やーっと終わったのね、待ってたのよ、コウキ!」


仁王立ちで登場なさったブルーは、急いで!とバッジゲットで高揚したまんまのオレの腕をつかむと、ぐい、と腕をひいてポケモンセンターに入る。どうしたどうしたよ、と借りている宿泊施設に引っ込んだおれに、あたしとしたことが忘れてたのよ!とびし、と指をさされる。顔さしちゃ駄目だよ、おいおい。つか心配位してくれてもよくね?こっちはカツラがなんかしかけてこないかはらはらしてたのに!


「普通に考えればわかることじゃない。不法侵入した形跡があって、しかも研究資料が
 ごっそりとられてたら警戒されるわよ、あーもう初歩的すぎるわ!やっぱりあの時
 さっさとミュウを助け出せばよかったのよ!あんたがジムに行ってる間に
 ロケット団が動き始めちゃったじゃない!」

「・・・勘弁してくれよ、ブルー。お互い様っしょ、ねえ。これでいいんだよ、これから
サントアンヌに奇襲かけに行きゃいいんだから」

「はあっ?!何言ってんのよ、これからあいつらタマムシの拠点に移ると言ってただけで、
具体的にはどこかわかんないのに」

「別に行き先なんてどうでもいいっしょ?俺らがしたいのは、ミュウの解放。それだけで
 ミュウツー計画は十分遅れちまうんだ、十分十分」

「・・・・・それは、そうだけど」


いやむしろロケット団が研究所を移すっていう情報が本当ならむしろそっちのがありがたいんだよねえ、だってポケスペでいうロケット団の最終計画のためにサカキが描いてたシナリオと経路、全然違うんだもん、今の。そっちのが焦るって、うん。おれ、なんかしたっけってめちゃくちゃ焦ったしな、ここまで原作とポケモン輸送ルートがちがってくると必然的にブイのイベントがタマムシで起こらなくなるし、そっちのが困る。これで軌道修正されればいいし、あとはミュウの解放をすればいい。オレはとっても安心した。


「よく考えれば、ちょっと優先順位おかしくない?あんた。普通、ミュウを助けたいとか思わないの?真っ先に」

ちょっと待ってて、とトイレにいく。もちろんお穣様にご報告。そして、オレは初めて任務以外でのお願いをした。





こぽこぽこぽ、と泡が上に登っていく。のばされた管から辛うじて呼吸できる私は、蛍光色の液体の中で、不自然に引き延ばされてうつる白い男たちを見ていた。やはり、マサラの森で出会ったあの少年の忠告を素直に受け止めておくべきだっただろうか、と顧みる。

正直私は見くびっていたように思う。

ポケモンのように力を持たない代わりに、人間は科学という道具を手に入れた。かつては手助けするために草むらから飛び出してきた習慣がいつしか失われ、人間を見ると飛び出すだけになっていたポケモンだけが言えることではないけれど。モンスターボールには、ポケモンの力を人間がコントロールしえる時限まで抑え込む力があるということを私は知っている。対等でいるための手段とも従わせるための手段ともいえるが、私は人間とともにあるポケモンが己を不幸と思わないのであれば、それで良かった。

ただ、その技術をこのような形で使うとは。つかわれる側となっている私は、能力を電気に変え、なにやら壁に並ぶ機械たちに送信されてしまうかぶり物をかぶせられ、くたりとしていた。たくさんの刺激を受けた。体は動かない。時には体からいろいろ取られた。自己再生できる能力があだとなったように思う。白い男たちが何をしているのかはわからない。ただ、私のずっと先の方に、何やら私と同じような存在があることだけは確認できた。いくらテレパスを送ってみても反応がない。しんでいるのかいきているのかわからない。どうしようもなく、無力だった。ずっと蛍光灯のこの部屋では何日たったかわからない。ただ、奪われた自由を夢見ていた。

その日はいつになく男たちがせわしなかった。

声は反響するが感情や思考がごちゃごちゃで、それに私はひどく疲れていて能力も次第に弱体化していたのでわからない。白の男たちが私の入った大きなゆりかごをもち、運ぶのがわかった。大きくゆりかごが揺らぎ、私はぼんやりと世界を見ていた。突然だった。男たちが急いだのでゆりかごが揺れる。逃れるように暴れる。私は驚いて、世界を見つめた。水がしたしたとガラス越しに落ちていく。前方を支えていた男が揺らぎ、がくん、とおおきくさがる。きん、と女と男の子供の声がした。はげしく言い争っている。

やがて水が次第に全体を波打って流れていく。やがてどん、という衝撃がゆりかごを大きくゆらし、反転。激しい揺れが私を拘束していたくだやかぶせものを少しずつ壊していく。やがて、ことん、という音で、静寂が訪れた。だれかが抱きかかえているのが分かる。私は知っている。この雰囲気を。そして、とても長い長い浮遊感。落下しているのか空から海へと世界が変わる。


「ごめんな」


コウキの声がした。ぱし、とひびがはいる。


「これからを知ってるから、何にもしなかったんだ。・・・身勝手で、ごめんな」


ぱしぱしぱし、と少しずつ戻ってくるちからにガラスが悲鳴を上げる。


「遅くなって、ごめんな」


ばりん、と砕け散る。とっさに、私は破片を中に浮かべる。もぬけの殻となったゆりかごを抱きしめるコウキに、私はいった。落下速度が急速に落ちていく。下に構えているボートはコウキの仲間のようだ。それまでに伝えねばならない。


『ありがとう』


今にも泣きそうな顔をしているコウキは、呆然と私を見つめ、私の名を呼ぶ。なんで、と言って言葉を詰まらせる。私はいつだったか異世界の人間はこちらの人間の名前がわかると知った覚えがあったが、どうやら間違いだったようだ。訂正しなければならない。どうやら特定の「これから」を知っているようだ。それゆえにコウキが何を恐れ、何を回避するために苦悩しているのか私は知らない。だが、そんなこと私にはどうでもいいことなのだ。コウキは相変わらず呆けている。こちらの声が聞けてもすべての思考が読み取れるわけではなさそうだ。不便なものよ。私はわざわざ声に出すことにした。


『お前が何を知り、何を思って行動するのかは知らないが、どうでもいい。ありがとう。
 助けてくれたのは事実だ。コウキ、ありがとう』


くるり、と周囲を反転したのち、私はコウキをおろすと、そのまま空へ浮上する。焦がれた世界がある。きゃあ、という少女の声がする。私は彼女もゆっくりとおろしてやった。ボートが走り出す。私はしばらくコウキを見つめていたが、去ることにした。


[ 8/40 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -