クリスの冒険4

アカネのミルちゃんが回復するまでに挑戦したエンジュジムで、無事バッジを獲得したクリスは、真っ先に自転車に乗ってアルフの遺跡に直行していた。サミットに参加できなかった彼女にとって、アルフの遺跡の調査報告の特別展示は、居ても立っても居られないほどの重大事件だったのである。


アルフの遺跡で新たに発掘された石室は、2つまで発見されている。1つはゴールドが見つけた、カブトの石版がある石室。あなぬけのひもを使うことで開かれた秘密の地下遺跡には、かつてここで文明を営んでいたであろう人間の言葉が発見され、学会は大騒ぎになった。そのうち、本格的に始まった調査により、なみのりをした先のはずれにプテラの石版が安置された石室が見つかり、フラッシュを使用することでまた同様の部屋に行くことができた。いずれも祭壇には4つアイテムが捧げられており、中には現在とほとんど変わらない技法を用いた漢方やポケモンにもたせることで効果が発揮されるアイテム、長年にわたるにも関わらず腐食せずに使用することができるきのみ、など特殊な技術が施されていた。

博物館でみた古代の人の言葉をクリスはしっかりと思いだすことができる。


「わたしたち いちぞく ことば ここに きざむ」

「わたしたち そとの ぽけもん ぞう つくる」


このメッセージはアンノーンを模した特有の言葉で彫刻されていた。現在は丁寧に発掘され、博物館にて見ることができる。メッセージはまだ残されている。まだ、どこかに石室が、古代の人の残したメッセージが眠っているはずだ、と研究者たちは躍起になっていた。理由の一つが、石室が解放されるたびにどんどん増えていく遺跡の大広間のアンノーンである。アルファベットのような形をしたアンノーンは、カブトの遺跡を発見したときにはA―J。プテラの遺跡はR−V。それぞれが出現するようになっている。アルファベットはまだ抜けている部分があることを考えると、少なくてもあと2つあると考えられていた。


「ゴッ、ゴールドったら、どんどんアタシの先を行っちゃってるなんてずるいじゃない!」




脳裏に浮かんだ気取り屋な少年に、クリスは思わずポケギアをならす。だが、圏外表示である。あら?とクリスは首をかしげた。ポケギアは非常に高性能なアイテムである。なにせ、たとえ洞窟の中であろうと山の中であろうとかならず電波が立つのだ。シルフカンパニーが開発したこれは、ポケモン協会の支援とある程度きく割引がなければこれほどの普及には至らなかっただろうと思われるほどである。なのに圏外がたつとすれば、それはおそらく電池切れもしくは電源を切っているからだろう。いくら待っても圏外表示がとれないので、とうとうクリスは諦めて、つながりのどうくつの探検に出かけることにした。


はっきりいって悔しい、とクリスは思っている。誰も知らない遺跡を発見するなんて、大発見にもほどがある。しかも自分と大して年の変わらないであろう、少年が。はあ、とためいき。腕に抱きしめたトゲピーのフラッシュをたよりに、以前はサミットが迫っていて奥まで行くことができなかった道を突き進む。ナイーブは似合わない、と奮起して、アイテムを回収しつつ、以前はいくことができなかった所まで、いそぐ。片手には、以前来た時マッピングした自家製の見取り図。今日こそは完成させてやるんだから、と意気込むクリスに、トゲピーが暗闇が怖いのかすり寄ってくるので、よしよし、と抱きしめた。


ポケモンの生きるこの世界には、まだまだ人間が知らない数多くの謎がたくさんある。それをひとつでもいいから知りたい。たとえ自分が解き明かさなくても、その手伝いができたらいい。幼いころから欠かさず聞いている「ポケモン調査隊」の影響もあるが、それが明確なクリスの夢として形作られたのは、おそらくはるか遠くにある、ポケモンリーグ初のチャンピオンとなったシロナの影響があるのだろう、とクリスは心のどこかで思っていた。

クリスが彼女を知ったのは、たしかカントーにいたころに見た、とあるニュース番組だった。シント遺跡という、位置的にいえばはるかフスべシティのはるか北にある、リーグがまだない無名の地方にある遺跡。その解説と歴史的意義について、特別講義をしていたのが、シロナだったのである。どういう経緯がったかは不明だが、シンオウ地方の人々がジョウト地方に移り住み、地元の人々と交流する中で、故郷を思って作られたのではないか、といわれているらしい。チャンピオンでありながら、シンオウ地方に関連のある考古学に造詣が深く、とりわけジョウトに数多く存在する神話についての研究で有名である人物だ。彼女が言うには、シンオウ地方とジョウト地方の古代遺跡の融合した独自の文化が形成された、全国でもまれな非常に貴重な遺跡らしい。カントー地方には、ナナシマというホウエン地方にある海底遺跡と何らかの関係が指摘されている、点字を思わせるよく似た文字を使う文明があった遺跡がある。シロガネやまを隔てたすぐ隣の地方なのに、まったく違う文明が隣同士であることの不思議さを彼女は非常に楽しそうに語っていた。もしかしたら、シント遺跡のように、カントー地方とホウエン地方をつなぐ何かがどこかに眠っているかもしれない、と締めくくられたあの話を聞いてから、すっかりクリスは冒険やロマンという言葉に惹かれるようになったのである。


「あ、でぐちだわ!」


トゲピーがフラッシュをやめ、疲れたのか、小さくあくびをした。こぼれる光に、つい駆け足になる。背後に聞こえるズバットの鳴き声を置き去りにして、クリスはようやく広がる眩しい世界に目を細める。暗い所から急に明るいところに出ると、目がくらんで、ゴ―スがみえる、なんてくだりが隣のカビゴンにあったはずだ。トゲピーをおろし、うーん、と思いきり伸びをして、縮こまっていた体をほぐす。おつかれさま、とボールに戻し、クリスは早速辺りを探索すべく、マリルリを呼び出す。飛び出してきたパートナーに、いきましょっか、といつもの調子で話しかけたのだった。


マリルリにつかまって、水辺をぬける。時折飛び出してくるウパーやヌオーのレベルの高さに驚きつつ、何とかわたり切る。草むらでは、ネイティオやドーブルなど、見かけたことのないポケモンばかり。もしかして、ここだけの場所なのだろうか、と四苦八苦して捕獲しては転送し、わくわくしつつ先に進んだクリスを待っていたのは、うっそうと生い茂る木々に覆われ、忘れられたかのように、ひっそりとたたずむ、見覚えのありすぎる石室だった。


「ここは……」


思わず歩みを止めたクリスに、マリルリが首をかしげる。木漏れ日が落ち、イトマルがクリスに気づいて、がさがさ、と茂みにかけれてしまうが、おいしげるつたと葉っぱにかけられたクモの巣はそのままだ。長年にわたって雨風にさらされてきたのだろう。神殿のまわりによくある彫刻の刻まれた巨大な柱は、すでに倒れ、2,3この石の塊となっている。階段の続く先には、暗闇がのぞく。四角いレンガ造りの石室だ。クリスはマリルリと顔を見合わせる。ごくり、とクリスはつばを飲み込んだ。


「も、もしかして、未発見の遺跡?あの、アルフの遺跡の、ねえ、マリルリ?」


ポケギアを起動させてマップを見るが、どうやらここは、つながりのどうくつに程近いため、まだつながりのどうくつと判定されてしまうようである。きょろきょろ、とあたりを見渡すが、木々に邪魔され、ここがどこら辺なのかさすがにクリスでも分からない。暗闇の洞窟をただひたすら地下へ、地下へ、と下って行ったはずなのだ。本来なら、どこかに出られること自体、ありえないはずなのである。マリルリはよく意味は分かっていないようだが、クリスの様子にただならぬ気配を感じて、わたわた、とあわてるのみである。ふと、空を見上げたマリルリは、上を指差した。そして、ばたばた、と手を振る。


「あ、ああ、なるほどね、空から!ありがと、マリルリ。おねがい、ピジョン、上空からアルフの遺跡がないか探して!」


ぱあん、と開かれたモンスターボールから、ピジョンが飛び出してくる。うなずいたピジョンが一声鳴いて、赤い尾をなびかせて急上昇していく。手を額に当て、空を見上げるクリスとマリルリは、ピジョンが方角にして南東に飛んでいくのを見た。


「おかえりなさい。そっか、あっちにアルフの遺跡があるのね?」


うなずいたピジョンにありがと、と笑いかけ、クリスはボールに戻す。居ても立っても居られない。これは、大発見のチャンスだ。3年間ずーっと待ち続けていた、神様からの贈り物だ、と確信して、マリルリに声をかけるのも忘れて走り出す。なにせマリルリは走るのが遅い。





石室の内部は、博物館で再現されていた内部とほとんど酷似していて、間違えようがない。薄暗い室内は、クモの糸と、長年の風化の影響で禿げてきた石ころやほこり、すなでまみれているが、間違いなさそうだ。こほこほ、とハンカチで手を当てながら先を進めば、安置されている石版と、後ろには何も刻まれていない謎の鉄のいた。まだ石版は誰にもとかれていないようだ。


「やっぱりそうだわ。ここ、まだ見つかってない石室なのよ!やったわ、やったわよ、マリルリ!アタシ達、大発見しちゃったわ!」


ゴールドへの嫉妬など吹き飛ぶくらいの嬉しさがこみ上げ、クリスはマリルリとハイタッチする。これはさっそくアルフの博物館に知らせなければ。喜び勇んで戻ろうとしたクリスは、ふと石版を目にして、立ち止まる。そして、脳裏をよぎる、ちょっとした迷い。
これから博物館の人に説明するとして、いきなりクリスくらいの無名のトレーナーが、誰も見つけていない3つめのアルフの遺跡を発見したと報告したところで、だれか信じてくれるだろうか。いや、いたずらだと思って、掛け合ってくれないかもしれない。なにせこの手のいたずらは日常茶飯事で、やめてくれというお知らせを掲示板で見かけたばかりだ。せっかくの大発見でも、だれにもほめてもらえないなんてさみしすぎるではないか。考えが口に出てしまっていて、マリルリは、そんなあ、といった顔でクリスを見上げる。


「そうだわ!本当にこれがアルフの石室の石版なら、これをといたら、あの大広間に新しい形のアンノーンが出る!そうよね?マリルリ」


おお!とマリルリは明るくなり、拍手した。


「カメラを持ってないのが残念だけど、うしろのあの鉄板になにか文字が出たら、それも証言の一つになるわ。よーし、がんばるわよ、ちょっとまっててね、マリルリ。すぐ終わるから」


ふれーふれー、とどこぞの応援団のようなしぐさで支援するマリルリに元気づけられる形で、クリスは持ち前の集中力をもって何百ピースもあるパズルに挑んだのだった。





3時間後




「これは……プテラかしら?よーし、できたわ!みてみて、マリルリ。どう?すごいでしょ!」


ぱちり、とさいごのピースをあてはめたクリスは、うれしさの余りマリルリのもとに駆け寄る。



がこん



「きゃあっ!」


石室が揺れる。勢い余ってマリルリを下敷きに倒れ込んでしまったクリスは、あいたたた、と起き上がる。大丈夫?とマリルリをたたせて、ハンカチで泥を拭いてやる。あたりを見渡すと、なんとさっきまであった足場の底がぬけている。ぎょっとしたクリスは、おそるおそる下を見た。なんと、大広間が広がっているではないか。幸い人はおらず、静まり返っている。や、やっぱりここはアルフの遺跡だったんだ、とうれしさの余り声も出ないクリスを差し置いて、マリルリが声をあげる。


「どうしたの?マリルリって、あああっ!」


HOUOUと刻まれたアンノーンの文字が、突如現れた。


「ほ、う、お、う?ホウオウってあのお伽噺に出てくる?ホウオウがいないと入れないってことかしら?へんなの」


ホウオウの伝説は、オーキド博士のポケモン講座合間のエンジュシティにあるホテルのCMでよく流れている。七色の体と翼と赤い尾をもち、世界中を跳び続けている、とされているがあくまで伝承レベルのポケモンだ。心正しいトレーナーの前に現れるらしい。命の炎をつかさどり、自然崇拝の象徴でもある。虹が出るのはホウオウが飛び去ったあとらしい。まあ、ほとんど眉唾ものだが、マツバのように存在を信じて生きている人々もいると知った今では、本当に存在するポケモンなのだろう、とクリスは考えを変えた。


ここに書いてあるということは、すなわち。疑問は尽きない。この遺跡を作った人々が生きていたころには、ホウオウは伝説のポケモンではなく、どこにでもいる、いつでも連れてこられるほど普通のポケモンだったのか。それともかつてここで生きていた人々にとっても崇めるべき存在でありながら、自然崇拝のように近くにいる存在で、それだけ距離が近かったか。どのみち、人を見切ってあらわれなくなったホウオウと昔の人は距離が近かったのだろうということだけは言えそうだ。どんな形であれ、この世界の人々が長年にわたってポケモンと関わってきた事実は変わらない。

ふと、マツバに小梅と知り合いだといった時に、えらく驚かれたことを思い出す。トゲピーを大切にするように言ったマツバはどこかさみしそうだった。もしかしたら君が、と意味深なことを口にしたものの、結局ごまかされてしまったままだ。


まあ、いっか、どうせ考えてもわかんないことはわかんないもの。いつかわかるわ。


行きましょ、とクリスは声をかける。反応がない。


「どうしたの?マリルリ」


さっきからやけに静かなマリルリに声をかけると、腕を伸ばしてきたマリルリの手をにぎると、おびえた様子で背後に隠れてしまう。首をかしげつつ、いこう、とせかすが首を振るばかりでうごかない。そして、その視線はまっすぐ入口のほうを見ており、なにもないところをじいっとみている。


「どうしたのよ、なにかいたの?ねえ、マリルリったら」


うごかなくなってしまったマリルリは、ただ握りしめる手の力を強めるのみ。これは本気で何かに怯えているときのしぐさだ。クリスは四角い外に目を凝らすが、相変わらず木漏れ日が落ちているだけだ。


ん?木漏れ日?


ふとクリスは違和感に気付く。ポケギアを確認すれば、時刻はすでに3時を回っている。おかしい。なぜとっくに終わっている真昼の太陽が、いつまでたっても同じ影を作るのだろう。そろそろ影の方向も濃さも変わってくるころである。まだまだ明るいとはいえ、まったく変化がないのはさすがにおかしい。クリスは嫌な予感がした。


「マリルリはここにいて。ちょっと確かめたいことがあるのよ」


ぶんぶん首を振ったマリルリは、今にも泣きそうな顔をして引き留める。


「じっとしてるのは性分じゃなーいの。ね?手、握っててあげるから」


マリルリはクリスを見上げるが、クリスは、ね?と重ねる。いつだったか、初めてウバメの森に一人と一体で出かけたとき、迷ってしまったのを思い出す。あのときもこんな感じだったはずだ。そのとき、たしかアカネが助けてくれたことを思い出し、クリスは笑う。マリルリは、さらに手に力を込めて、しぶしぶうなずいたのだった。


「せーの、でいくわよ?」


せーの!


クリスとマリルリが飛び出したその先には、とても濃い霧の森が広がっていた。クリスの脳裏に、シロナの故郷である霧深い街の情景が思い浮かばれ、首を振る。さすがにいきなりアルフの遺跡からシンオウ地方にワープなんてむちゃくちゃだ。ポケギアを表示したクリスは、別の意味で絶句することになる。


「の、NO DATA?!どういうこと?」


あわててポケモン図鑑も開く。ポケギアは起動にコイルを呼び寄せるというから、多少周囲を与えるし、逆もしかり。ポケモン図鑑は電池式だ。そんな影響は少ないはず。適当に開いた地図の現在地は、38番道路だった。


「どういうことなの……」


さすがにクリスは途方に暮れた。38番道路ならなぜポケギアは表示しないのだろう。首を傾げるクリスは、ため息をつく。とりあえず、方角なら自信がある。ポケモン図鑑を頼りにメモを広げたクリスは、即席のマップを作る。おそらくここは38番道路近くの森なのだろう。抜けてしまえば、道路に合流できるはずだ。太陽を見上げて、方角だけ確認したクリスは、心配そうに見上げるマリルリにメモの地図を渡した。


「さあ、エンジュシティに帰りましょ?マリルリ。もうすぐミルちゃんが退院だもの。アカネちゃんのジム戦、近いんだから」


こくり、とうなずいたマリルリは笑ってクリスの後に続いた。











森をぬけると、ようやく霧が晴れたなだらかな丘に出る。だが、見渡す限り丘が続いており、モーモー牧場敷地を示す白い柵や道路は見えない。おかしいわねえ、と首をかしげたクリスはもう一度ポケモン図鑑を起動させた。


「……なんで?なんでアタシ達、38番道路から一歩も動いてないの?!」


えええっ。マリルリがみせろとセガンデくるので、渡す。思えば、相変わらず太陽は真上だ。まるで時間が止まっているかのように。さすがに不安になってきたクリスは、ポケギアを開いた。


「け、圏外……?そんな」


一瞬ゴールドのポケギアを思い出し、いやまさか、と首を振る。さすがにこれ以上は分からない。いい加減つかれてきた。クリスは腰をおろした。どうしよう。今まで考えないようにしてきた考えがよぎり、あわてて首を振る。マリルリが見たら不安がってしまうではないか。しっかりしろ、クリス!だがもれたのは、ため息だった。


「帰れなかったらまた怒られちゃうね、アカネちゃんに」


あはは、と力なく笑うクリスに、マリルリは抱きついた。










1時間後










「い、おーい、クリス―ッ!こんなとこで何やってんだよ、おーい!」


ばっと顔を上げたクリスとマリルリは、あわてて立ち上がる。こっちこっち、という声の先には、あまりの遠さにどなり声をあげるゴールドとオ―ダイルらしき姿。そして、知らない青年の姿。クリスは乱暴に涙をぬぐうと、マリルリの手をとって、勢いよく走り出した。

おまけ

「あはは、なーんか会うたびないてんなあ、クリス」

「あ、アカネちゃんみたいなこといわないでよ!すっごく怖かったんだから!…でもあえてよかったわ。えと、はじめまして。アタシはクリスタルです。あなたは?」

 「やあ、はじめまして。私はミナキだ。ゴールドくんの知り合いかい?」

「ええ、そうです」

「こないだ会ったばっかなんだ。なんでクリスもこんなとこに?レベルあげしてたら迷ったか?」

「それについては歩きながらでもしようじゃないか。このままでは夜になってしまう」

「はーい」

「りょーかい」

「あ、質問があるんですけど、いいですか?ミナキさん」

「なんだね?」

「マイクさんのお知り合いですか?」

「………は?」

「あはははっ!クリス、ミナキはスイクンを追っかけてるトレーナーだよ。で、これは私服」

「!」

「・・・・・・君たちには少し話が必要なようだ。覚悟したまえ」


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