それぞれの時を迎える | ナノ
カラフルな悩みの種
這い知る
まるで汚れてしまったような目をして
お話の中の幸せ
滲む肌色
君が死ぬのならば私から断ち切ってやろう
淡い考え事
儚い人に気づくだけ損だ
何一つ手放しではできない私達を
明日の暮らしも君の右手も
ずるいよ
風が吹けば悲しい顔をするくせに
それでも放り出せずに
無理矢理裂いた口から出た言葉なんて
過去がすぐそこまで迫って
君の星
それぞれの時を迎える
春が怖いのなら、そっと地の下に
どうかこの先に、道がありますように
解けて崩れる
ここは私のお城だった
愛を含んだ唾液で
初めて化粧をした日、初めて嘘を塗りたくった日