にげないでレッドの続き
※ピクシブレッド
※とっっっっっっっっても下品です






「ナマエ、買ってきたよ」

 はい皆様こんにちは本日もやってきましたはじめてのおつかいならぬいくどめのおつかい。司会は世間から歩かない女性職権乱用と言われておりますわたくしナマエでございます。今回も例に漏れず生理前に怠惰をはたらき、いざやってきた月からの使者にフルボッコにされたかよわいナマエ。「あのひとは今月も来なかったわ……」という遺言と引き換えに最後の希望を託し、勇者を戦地(ドラッグストア)に送り出したのであります。やがて幾多の困難を乗り越えて帰還した勇者がみたものとは……?

「ありがとうございます厠に行ってまいります」

 それは、ダッシュで厠に駆け込む私の姿であった。歩けないとは言ったけれども走れないなんて誰が言いましたか。

 一言で言うと、下腹部痛で(外出のためには)動けない私の代わりに、レッドに切らしていた生理用品のおつかいを頼みました。今回も。

 伸ばされた腕とドラフト会議なみに情熱的な握手を交わし、買ったものを受け取ってとりもなおさず個室に駆け込む。不透明ビニール袋の中身を確認したら、馴染みのない角ばった箱がひとつ。なんだこれは。ナプキンじゃない。これは……一体……。

「ウワァアアァァァ無理だよおおおおおおこんなのどうやるの教えて誰かえらいひと!!!??!?!」

 うわぁこれこんな仕組みになってんの、このひもとか、こうなってああなって……ご丁寧に図解付きの説明書きも読んで実物も隅から隅まで観察し、使い方は人に語れるくらい理解したはずだけど根本的な存在意義がのみこめていない。使ったことがないというか使おうと思ったことすらないので使用感とか知らないけどただ存在は知ってる。これはあれだ、タンポンというやつ。お初に……お目にかかります。

「だいじょうぶ?」

 扉越しにレッドの声が聞こえる。エッ、ていうか個室の前に立つんじゃないわよ恥ずかしいと光速で突っ込みたい、いや突っ込めるものなら突っ込んでますがな、じゃなくて「つっこみを入れたい」ところだけど生憎私は今それどころじゃない。

「手伝おうか?」
「手伝うって何を!?結構です!男子禁制!だいいち今ものすごい血みどろバイオレンスのグロ映像だから見たら卒倒しちゃうと思う」
「しないし今のナマエがやるより的確にできると思うけど」
「うるさい!こんなのをこんなところにアレするなんてもう淑女のすることじゃないわ!この鬼!悪魔!」
「つっこむのは淑女じゃなくて紳士の仕事だよ」
「もうお願い一回黙ってください」



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