小さいロボット達を撃破し、私たちは緑谷くんたちを追いかける為に階段を登っていた。
そして、とある階にやって来たときに先ほどの小さいロボットの音がすることに気付いた。
「…お茶子ちゃん!」
プロペラが沢山回っている、恐らく風力発電所的な場所なのだろう。その場でお茶子ちゃんがロボットに囲まれそうになっていた。
私は走り出す。
それよりも先に爆豪くんがお茶子ちゃんの前のロボットを爆破した。
続いて轟くんの氷、私のガラスでロボットをぶち壊していく。
「かっちゃん!」
「なまえちゃんに、轟くん、切島くん!」
「怪我はねえか麗日!」
「大丈夫?!」
「平気!デクくんとメリッサさんが今最上階に向かってる!」
上を見ると、緑谷くんと緑谷くんにおぶさったメリッサさんがお茶子ちゃんの個性で浮いて非常口へ向かっているのが見えた。
「ここでこいつら足止めするぞ!」
「俺に命令するんじゃねえ!」
「っでも!コンビネーションは良いんだな!」
「誰が!!」
「ふふっ」
全員で応戦していると、強風が吹いて浮いている二人が飛ばされそうになった。
「デクくん!メリッサさん!!」
「爆豪!プロペラを緑谷に向けろ!」
「だから命令するんじゃねえ!!」
そう言いながらもしっかり言う通りにする爆豪くん。
轟くんがプロペラに炎を噴射すると、その熱風で緑谷くんたち違う位置へと飛ばされていく。
そしてなんとか二人がタワー内に入った。
しばらく目の前のロボと戦っていると、警備システムが戻る。
ロボたちも動きを止めた。
「やった…!緑谷くんたちやってくれたよ!」
「ああ…!」
「よし!俺たちも緑谷達のところに行こうぜ!!」
うん!とみんなで頷き合う。
▽
他の皆とも合流し屋上へ出ると、敵が博士の作ったアイテムで個性を活性化させ、あのオールマイトをも圧倒していた。
「行くぞ、みょうじ!」
「うん!」
私と轟くんが、オールマイトに向かっていく敵の個性の金属の塊の様なものを、ガラスと氷でがんじがらめにする。
そして爆轟くんが敵の前に飛んでいき、攻撃をする。
「あんなクソだせぇラスボスに何やられてんだよ!えぇ!?オールマイトォ!!!」
「かっちゃん!?」
「今のうちに敵を…」
一人でメリッサさんを助けながら戦い続けていた緑谷くんが、私たちを見て目を見開く。
「轟くん… みょうじさん…皆!!!」
私たちはもう一度構える。
「金属の塊は俺たちが引き受けます!」
「八百万くん!ここを頼む!」
「私もまだまだいけるよー!」
まだ戦えそうな私や飯田くん、切島くんが突進していく。
「教え子達にこうもはっぱをかけられては限界だなんだと言ってられないなあ!!限界を超えて…さらに向こうへ…Puls ultraだ!!!」
オールマイトが敵に向かっていく。
私も金属の塊をガラスで何とか防ぐ。
その間に、オールマイトが敵に捕まれて動けなくなっているのを見た。
そして金属の塊に押しつぶされるのも。
「くそぉ…」
私が小さく唸りながらオールマイトを助けにいけない歯痒さを感じていると、緑谷くんが動き出した。
スマアアッシュ、と緑谷くんの声が聞こえた。
オールマイトを押しつぶしていた金属の塊を吹き飛ばし、二人で取り立ち上がる。
そしてオールマイトと緑谷くんが敵に向かって行った。
「くたばりぞこないとガキがゴミの分際で往生際が悪いんだよォ!!!」
「そりゃてめェだろうが!!」
爆轟くんが敵に爆破をする。
そしてオールマイトと緑谷くんに向かってまたあの金属の塊が伸びていく。
「させねぇ!」
轟くんが氷結で凍らせる。
しかし氷結をかわしたいくつかの塊が伸びていくのを見て、今度は私がそれらにガラスでかんじがらめにして動きを止めさせる。
「二人の邪魔は…させない…!」
さすがに体力がもう…!
膝の力が抜け、思わず私はへたりとその場に座り込んだ。
「みょうじ!大丈夫か!」
「う、うん」
オールマイトをと緑谷くんが今まで見たことのない巨大な塊に向かって走り出した。
私たちはみんな集まって、その姿を見届ける。
「いけぇぇぇえ!!!」
「「「オールマイトォ!!」」」
「「「緑谷!!」」」
「「「ぶち壊せ!!!」」」
更に向こうへ…Puls ultra!と聞こえ、閃光。
そして次の瞬間には衝撃波が爆風となって吹いた。
「…やったのか…」
「やったんだ…敵をやっつけた!」
「やったあ!!」
「やったー!!」
皆両手を天に突き出す。
うおおお!と興奮気味で。
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7話