たまげてしまった。ななななんと久しぶりの実技の合同演習で今回はしょうがなくでてあげたわたしを待ち受けていたのはいかした仮面の先生であった。「今回は諸群にはクラス0との合同演習をおこなってもらう」とかなんかほざいたぜクラサメさん。ナギ氏が横で「やりい!」とかいってるけどわたしの心の中ブーイングだ。夢のまた夢が現実になった瞬間で幾人か顔見知りがいるのだクラス0。くっそっあんなに絡みにいかなきゃよかったぜ羞恥。だがしかし、クラス0とあたるなんて数多い生徒の中だ、ないだろうということにした。あたるならほんとにマキナとレムちゃんあたりでボソリ。

「アン?お前かよ」
「...まじかよ」
「おい、てめえ今イヤな顔したろ」
「気のせいじゃないカナー」
「棒読み棒読み」

お前ばかにしてんのかコラァ、とかいう彼はクラス0のあれか。単細胞と有名な。あたってしまったのならしょうがない、ここは大人の広い心というもので接することにする。「まあ、あれだ。よろしくね」なんつって軽くいえば「よろしくはしねえぞ」とかきっと下に見られてる。あ。別に下のものだけど。

「お前にきく」
「え。なに?」
「頭いいんかお前」
「そこそこだと思うよ」

ほら、わたしって魔法使えないじゃん?だからきっと頭はいいはずだよーなんていえば面食らったように目を見開かす「はあ?」てしんじられねえ!ていいたげだ。「まじかよコラァ」「まじまじ」と答えとくぜポンポンっと肩たたけば睨まれた。

「俺がこういうのもあれだけど、お前あれだな。あれ。くっそだな。」
「初対面だよねわたしたち。」
「知ってる」

チッ!あてになんねえな、こいつ。とかぶつくさぶつくさいってんの。聞こえてますよーっていいたいけどクラサメさんと目があったからやめた。「お前なにほんっと」ていうかクラス0でもやはり一人や二人はいるよね。こういう自信家とでもいっておこう。

「いいかコラァ。お前は見てろ」
「は?意味ないじゃんそれ」
「聞け」
「...あ。はい。」

どうやら彼いらいらしてる模様である。眉間にシワ寄せながら懐から木の棒らしきなんかだす。地面にかきかき。「これをみろ」てさ。え。なになに?ってそれしゃがんで覗けば下手くそな絵...あ、失敬。愉快な棒人間がピョンピョン飛びはねてるではないか。は?て頭上に疑問符うかばすとおもいっきし頭殴られたしかもグウで。

「俺が先陣きるからお前はあとでのそのそとミッションクリアしろっての。どうせミッションなんざなんかの回収だろうよ。チッ」

めんどくせえな、ほんっとっていう顔しながら言われても。でもクラス0さすがである。「単細胞のくせに戦闘の脳は発達してたんだね」ボソリ。「アア?てっめえ、いまなんつったコラァ」リバース眼光。あ、やっべ。墓穴ほったわ。

「誉め言葉だよーいやだなー」
「ほんっとお前へまこいたらぶっ殺すかんな」
「物騒なこと簡単にいうもんじゃないよ。それ他の人にいってみ?完璧訴えられてるとみた」
「だからお前にしかいってねえだろコラァ」
「あ」

そういえば。ってうなずいてしまったわたし。不覚である。そしたらいきなりお声かかるクラサメさんから「そこ、なにをしている!はやくミッションを遂行しろ」だってよ。一気に二人の顔ひきつった瞬間。あ。ものすごく横の彼きれそう。「きれないでね」なんていえば「だれのせいだコラァ」とか申された。え。クラサメさんでしょ?...かちわりてええお前の脳ミソ。だから物騒だって。知るか。

とまあ、クラス0のナインさんは案外かしこかったりする。たぶん直感でいきてんだろうなこの人。



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