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今日は部活がたまたまなかった。

でも、友達は用事があってひとつ遅い電車で帰ると言い、帰りは一人だった。

駅まではちょっと遠くて、歩いて30分ほど。
朝は雨で自転車を駅に置いてきてしまった。

仕方ないと思って、ため息を吐きながらもトボトボ歩いていた。

そして、狭い小道に差し掛かった。

駅まで行くのに必ず通らなければならない薄暗い小道。
なにげに家が密集しているので不審者とかはあまり出ない。

晴れてて明るい道から、影で暗い道に変わって歩いていると


「…?」


私の前にあるマンホールの真上に虹色の穴?のようなものが突如現れた。

穴を怪しんでジロジロと見ていた、その矢先。


「えっ!?ちょっ、ちょっとな、何!?は!?」

穴からいきなり手が出て来た。
しかも私の腕を掴んで来て、驚きと気味の悪さで振り放そうとしたが、私も所詮女の子(自分で言っちゃう)。

力負けをしてしまい、ついに私は腕に引っ張られて、穴に吸い込まれた。



そこから意識を失い、目が覚めたときに目の前には天馬とフェイくんがいた。


まあ、こんな感じで今現在の私がいる訳で。





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