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散々な目にあった…。
マジアイツ消えないかなぁ…。
今ここにドラ○ンボール7個揃ってる状態であったら絶対にGの絶滅を願うね!!!
とまあそれはそうと、私は今から教室へ行くのだよ。
朝練の後の授業程めんどくさいよね!!
中学校の時から部活上朝練後の授業は嫌と言うほどやって来ているから慣れたけども!!
「あの、ちょっといい?」
「?どうしたの天馬。」
突如後ろから聞こえた天馬の声。
ビックリしたけど、振り向いたら普通に天馬の姿があったからちょっと安心。
「あのさ、今日から俺達と一緒に昼ごはん食べない?信助とか狩屋も名前のこと気にしてたし。」
「えっ、いいの?」
少し捕捉。
私は雷門に来てから昼ごはんはいつも一人で、しかも教室ではなく部室とかそこら辺で食べてる。
だって他の人に気を使わせたくないし、モブには興味ないし…。
「あ、ありがとうございますううううう!!!」
「じゃあ昼休みになったら俺達の教室に来てね!!待ってるよ!!」
そう言うと、天馬は走ってその場を去った。
つ、剣城いるかなぁ///←
まあいてもいなくても雷門サッカー部の人なら誰でも嬉しいからいいけどね!!!
*
授業が始まって、あまりにも退屈だったから ついつい眠ってしまった。
その時、夢を見た。
辺り一面真っ黒で、目の前にもう一人の自分が立っている。
何故かプロトコル・オメガの服を来ている。
もう一人の自分はいつも横に結んでる髪を切り落とし始め、作業が終わると私を冷たい目で見る。
しばらくして、口を動かしたのはあっち。
「#nae#名前。」
「…何で私の名前を知ってるの?」
そう問うと、何が可笑しいのかクスッと静かに笑う。
腹立つなコノヤロウ。
「悪いね、プロトコル・オメガは敵の情報を知っているのは常識だから、知っていて当然なんだ。そうとは知らず何でと聞く君が非常識だと思ってしまったから。」
…同じ自分なのに腹立つなコノヤロウ!!
「そう言えば、私の名前を言ってなかったね。私はシータ。君がこの世界に来たことで生まれた存在だ。」
「えっ…!?そ、それってどういう…!?」
「…ま、それは後で教えるよ。いくら敵同士とはいえ異次元の存在である君といるはずのない私の関係は知っていた方がいいし…ね。」
「ちょっ、待ってよ!!何で今教えないの!!」
シータはまたしてもクスッと笑って答えた。
「だって今教えると、それこそもっと気になるんじゃないかな。」
「はあ!?」
「何せ、今は授業中の居眠りだから。話の途中で起こされて続きがますます気になるよりはいいでしょ?」
シータはまるで勝ち誇った顔をして私の左腕を掴んだ。
その感触が、とてもリアルで鳥肌が立った。
放そうと手を動かしたけど、さすがプロトコル・オメガ。
あっちの方が力が強くて全然ビクともしない。
「また、夢の中で会おう。楽しみに待ってるから。」
「またって…一体何言って…!?」
*
ハッと目が覚める。
授業があまり進んでいない。
よかったと思って、ノートを取る(あんまし必要ないけど一応)。
さっきの夢、一体…?
って、あれ?何の夢見てたんだっけ?
なんか大切なことだった気がするけど…。
…ああ!!ダメだ、思い出せない。
綺麗さっぱり忘れちゃったよもう!!
しょうがないから、昼ごはんのことを考えることにした。
「今話されては困るから…ね。」
暗闇の中で、シータは怪しく黄色い光を発するスフィアデバイスを持って一人笑って呟いた。
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