long | ナノ

6





あまりにも私の本来の学校での成績が悪い、ということで。

葵ちゃんの提案で私の高校の成績を今のうちにあげようと勉強会という名の補習が終了した後にある場所に向かうことになった。

メンバーは天馬・信助・狩屋・葵ちゃんといういつものメンツに私。

異色だな私…。

「別にいいよそんな…!!第一、今私は中学1年生なんだから!!」

「ダメに決まってるでしょ!!高校に行ってない分、ちゃんと勉強しなきゃ!!」

と、半ば強引に連れて来られたのはまさかのお日さま園。

「…ねぇ、もしかしてさ…ヒ、ヒロト?」

「ヒロトさんか緑川さんしかもう教えられる人がいないからな。っていうか、二人のことも知ってるんだ…。」

「まあね。」


狩屋の後について行き、最初に迎え入れてくれたのは瞳子さん。

生の瞳子さんカッコイイッ…!!!


「お帰りなさい狩屋。天馬くん達も遊びに来てくれてありがとうね。…あら、その子は?」

「は、はじめまして!!名字名前ですっ!!」

「名前ちゃんね。狩屋がお世話になってるわね。」

「い、いえ、そそ、そんな…!!」

「悪いけど、さっさと用事を済ませたいんだよね。」


少々おしゃべりが過ぎたようで、狩屋に強制終了された。

も、申し訳ない…。


とりあえず、狩屋の部屋に行って、私の鞄の中にたまたま入っていた数学の教科書とノート、それに問題集を出した。

「うっわ、何コレ!?」

「す、数字と記号がいっぱいだ!!」


信助と天馬は教科書を見るなり全くわからないと頭をパンクさせている。

ああ、中学1年生にとっては難しすぎるのかこれは。


「名前さん、ヒロトさん連れて来たよ。」

「ヒッ…ヒロトおおおおお!!!!!!」


あ、思わず叫んじゃったテヘペロ☆

どうでもいいけど、無印で二番目にヒロト好きなの私!!!
ちなみに一番はメッシュー…豪炎寺!!


「げ、元気だね…。」

「ヒロトだよね本物だよねマジか私生でヒロトに会えるとかほんとこれ運命だよね会いたかったよ私もう死んでもいいわほんとうわああ!!!!」

「…何とかしてよ狩屋。」

「悪いですけど、ソイツはそういう奴なんで。」


おっと暴走してつい抱き着いてしまったよ、ゴメンヒロト。

パッと離れて謝罪。
うん、暴走してごめんなさいほんと。

「私、名字名前と言います。いろいろ事情がありまして…勉強教えてください!!」

「そっか。じゃあ、早速始めよう。」


天馬達は興味津々に私の勉強姿を見ようと、目を光らせている。


非常にやりにくいけど、頑張ってやることにした。

…私あんまり頭よくないんだから見ないでほしいな。
特に葵ちゃんとか。






prev / next


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -