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「…ということで、新しくマネージャーになっちゃいました、名字名前です。よろしくお願いします。」
拍手で迎え入れる雷門のサッカー部員達。
昨日、私に起こったこと全てを改めて話して事情を説明した。
昨日のことは夢じゃないかと頬っぺたを全力で叩いてみたり、ポケットの中身見たりケータイを見ても、夢じゃないと確認したけど、やっぱりこんなに(いろんな意味で)憧れてたみんなが目の前にいるということは、未だに信じられない。
「ちゅーかさ、なんで名前は雷門の制服を着ているの?」
すかさず私にツッコミを入れる浜野。
うぬぅ…なかなか鋭い。
「とりあえず今は、名前は1年生っていうことにしておいたから、今日から学校に通ってもらってるよ。」
「あー、そーゆーことか。」
フェイくんが私がしゃべる前に説明してくれる。
私フェイくんと結婚するわ←
「…何やってんの天馬?」
信助が急にしゃべり、私も天馬を見た。
天馬はキョロキョロと辺りを探している。
「いや…剣城がいないからさ。」
天馬が言ったあとに、すぐに部室のドアが開く。
「剣城!!」
「…兄さんと連絡してただけだ。」
天馬は走ろうとした。
けど。
「つ…。」
「…誰だお前。」
「ちゅるぎいいいいいっ!!!!!!!!!!!」「!?」
すぐさま全力で駆け寄り(突進して)ちゅる…剣城に抱き着く私。
あまりにも突然で勢いがハンパなかったので、剣城と私はそのまま床に倒れてしまった。
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