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12

「うおぉぉ……何事だぁあ!?」
 放課後、一足早く教室を出ようと扉を開いた麗日は目の前に広がる光景に震え上がった。
 彼女の声に全員が目を向けると、教室の扉からA組の教室を覗く生徒達の姿がある。
 おそらくHRが終わってからずっとそこにいたのだろう。襲撃を受けたクラスということもあってA組の生徒が気になるのか、教室の前は廊下を埋め尽くすほどの人だかりができており、誰もが興味津々でこちらを見つめていた。
 麗日に続いて教室を出ようとした佐鳥は困ったように眉根を寄せ、峰田も同じく迷惑そうに表情を歪める。
「出れねーじゃん! 何しに来たんだよ」
「敵情視察だろ、ザコ」
 状況を瞬時に察した爆豪の言葉に、ザコ呼ばわりされた峰田が怒りで震えた。険しい表情のまま彼の背中を指差し、彼と幼馴染である緑谷に目を向ける。
 残念ながら、あれが爆豪のニュートラルである。決して自分が悪いわけではないが、緑谷が代わりに峰田へ謝罪した。損な役割だ。
 緑谷を肩越しに振り返り、佐鳥は自分達の前に進み出た爆豪に目を戻す。
「敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭の前に見ときてぇんだろ。意味ねぇからどけ、モブ共」
「知らない人のことをとりあえずモブって言うのやめなよ!!」
 全くもってその通りである。飯田がすかさず注意した言葉に、佐鳥は心の中で同意した。
 あんな態度では、他クラスから反感を買うのも時間の問題だ。現に廊下を埋め尽くした人達は険しい表情で爆豪を睨んでいる。
 そんな生徒の人垣から、逆立った紫色の髪が特徴的な少年が掻き分けるように歩み出てきた。
「どんなもんかと見に来たが、随分偉そうだなぁ」
 顔を上げた彼は酷い隈のできた目で爆豪とその周りに控えるA組生徒に目を向ける。
「ヒーロー科に在籍する奴はみんな『こんな』なのかい?」
「ああ!?」
 喧嘩を売られているのは火を見るよりも明らかで、爆豪は途端に眉間に皺を寄せて鬼のような剣幕で相手を睨みつける。
 それに臆することなく、少年は淡々と話を続けた。
「こういうの見ちゃうと、ちょっと幻滅するなぁ。普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちたから入ったって奴、結構いるんだ。知ってた? 体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ」
 冷静で落ち着きのある声だが、その裏には確かに敵意を滲んでいる。
 少年の言葉に、佐鳥は僅かに視線を下に向けた。
 彼の言葉にどれだけの人の思いが隠されているのか、意図せずとも簡単に感じ取れた。
「敵情視察? 少なくとも俺は、『調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞ』っつー……宣戦布告に来たつもり」
 なんとも肝の据わった男である。堂々と言い放った見ず知らずの生徒に、佐鳥は思わず「わあ……」と小さい感嘆の声を漏らした。どうやら同期の一年生は向こう見ずというか、やけに好戦的な人が多いみたいだ。夢を諦めず向上心が高いことも一因しているのだろうが、その中でもこの少年は他の生徒達と違って異質に感じられた。
「よぉよぉよぉ!」
 そこに、また別の男子生徒が割り込んでくる。
 これまた強面の顔をした少年だった。
「隣のB組のモンだけどよぅ!! 敵と戦ったっつぅから話聞こうと思ってたんだがよぅ!! エラく調子づいちゃってんなオイ!! 本番で恥ずかしいことんなっぞ!!」
 そして想像以上に喧しく、大胆不敵である。
 ──言いたい放題言われっ放しだが、さて、どうしたものか。困ったことにこの状況を黙って見ていられない人間が、ここに一人だけいるのだが。
 佐鳥を筆頭に、A組の生徒達はそっと爆豪へ視線を向けた。
 先程まで相手を睨みつけていた彼は相変わらず相手を見下したように見つめていたが、いつになく静かだった。
 てっきり言い返す言葉もないのかと思ったがそれは全くの見当違いで、彼は興味を失ったかのように教室を出ようと生徒を押しのけていく。
 真っ先に怒鳴り返しそうな人なのに、意外だ。佐鳥は目を丸くしながら爆豪を見つめた。
 代わりに、切島が彼の背に向かって声を張り上げた。
「待てコラ爆豪! どうしてくれんだ! おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!!」
「関係ねぇよ」
 切島の言葉に、爆豪は静かに唸るような声で言い返した。

「上に上がりゃ、関係ねえ」

 揺るぎもしない決意の込められたその言葉に、空気が変わった。
 特に切島は彼の男らしい言葉に胸を動かされたらしく、彼に巻き込まれる形で自分達が疎まれている現状に不満を抱きながらも納得した様子だった。
「上か……一理ある」
「騙されんな! 無駄に敵を増やしただけだぞ!!」
 同意を示した常闇踏陰に、上鳴がすかさずツッコミを入れた。
 他の生徒達もやれやれという顔をしているが、しかし、異論はなかった。横暴なのは確かだが、爆豪の言葉もまた事実なのである。
 緊迫した空気だけを残し、もうここに用はないと言わんばかりに爆豪が人込みに姿を消す。
 その後を追うように、佐鳥もまた足を踏み出した。
「すみません。私もこの後予定がありまして……通していただけますか?」
「あ、空ちゃん病院やっけ?」
「ええ……家族を待たせていますので、少し急がないと……」
 言いながら、佐鳥は前に立つ紫色の髪の少年に目を向けた。
 隈の目立つ目が、チラリと佐鳥の左腕に向けられた。
「……邪魔したな」
「いえ。それだけ皆さんが真剣だということは良く伝わりましたので……体育祭、お互い全力で挑みましょう」
 幾分か穏やかな謝罪だった。それにやんわりとした言葉を返し、佐鳥は人垣の間をすり抜けて行く。その言葉が緩和剤となったのか、廊下にいた生徒達の殺気立つ雰囲気が僅かに穏やかさを取り戻した。
 人が少しずつ散り始める様子にホッと胸を撫で下ろし、緑谷達も彼女のあとに続く。
 そんな中、みんなに倣って教室を出ようとした轟は紫の髪の少年が佐鳥の後ろ姿を見つめていることに気づいた。
 何かが興味を引いたのだろうか。
 彼のそれは物珍しいものを見るような、そんな眼差しだった。


 *** *** ***


 ──さて、どうしたものか。
 今朝、病院から佐鳥が脱走したと聞いて頭が痛くなる思いだった。昔と違って物事の良し悪しも理解できるようになったのだから、てっきり大人しくしているものだった考えていたのだが、それは大きな間違いだったらしい。
 放課後になってやっと病院に戻ってきた佐鳥を見下ろして、サー・ナイトアイは深いため息を吐き出した。
 俯いていた佐鳥はぴくりと肩を震わせたものの、顔を上げようとしない。自分に非があると思ったら視線を合わせようとしなくなるのは彼女の悪い癖だ。
「何か言いたいことはあるか?」
「……何も」
 ゆっくりと顔を上げて、佐鳥はふるふると首を横に振った。
 何もないはずがない。言い訳の一つや二つはあるはずだ。
 それでも言い訳を口にしないのは、彼女がその行為を『無意味なこと』と認識しているからだ。余計なことを口にして話を長引かせるのが億劫なのもあるだろう。
 自分さえ我慢していれば辛い時間は早く終わる──幼い頃に植え付けられてしまった彼女の悪しき教訓だった。
 ──さて、どうしたものか。
 再び同じことを心の中で呟き、サー・ナイトアイは無言で佐鳥を見下ろした。
 待合室に患者の名前を呼ぶ看護師の声が響く。その声を聞きながら、彼は佐鳥に何を言うべきか思案した。
 彼女のことだ。自分が何について責められるかは理解しているだろう。雄英も自由はあれど教育の面ではレベルが高いので、今回の行動は本人に厳しく指導したはずだ。ヒーロー科であるなら、なおさらである。
 今さらなことを再三言い聞かせて意味があるのか──彼女の保護者として自らも教育に専念していたサー・ナイトアイも、こればかりは少々不可解な疑問であった。
 そんなことを悶々と考えていたら、ふと何かを思い出したように佐鳥は「あ」と口を開いた。
「……嘘です。心配をかけたことは申し訳ないと思っています。あと……入学祝に頂いたブローチも壊してしまいました……ごめんなさい」
「ブローチの件はさておき、謝るなら最初から大人しくしていろ」
「……ごめんなさい」
 再び佐鳥が俯いた。
 やれやれ、とまたサー・ナイトアイの口から再びため息が零れ落ちた。
「お前がどういう考えで学校に行ったかはミリオから聞いている。懸念から導き出した考えを否定するつもりはない。……が、今回はあまりにも浅はかな行動だ」
「……はい」
「お前は敵に顔も『個性』も知られてしまった。その敵が逃走している今、万全でない状態で一人で無暗に動くのはどんな理由があろうと避けるべきだ」
「……はい」
 目が合わないまま相槌を打つ佐鳥は言わずもがな反省はしているようで、やはり一から十まで言わなくても理解しているようだった。
「……空。学校は楽しいか?」
「? ……はい」
「友達ができたのか」
「まあ……はい」
「なら、その友人達に心配かけないよう、まずは療養に専念しろ。お前は『副作用』のせいでリカバリーガールの治療と相性が悪い。人より回復にも多少の時間がかかる」
「!」
 佐鳥が顔を上げて目を瞬かせると、サー・ナイトアイはフイと顔を背けた。
「無理に休めとは言わんが、完治するまでは鍛練は控えておけ。あと、今年は定期健診も受けるように。それが今回の退院の条件だ。ドクターにも話は通してある」
「わかりました。ありがとうございます」
「お前に何かあると、優秀な『相棒』達も少し落ち着きがなくなるからな……帰ったら二人に顔を見せてやれ。メッセージにも返信がないからずっと心配していたぞ」
 サー・ナイトアイの言葉に、佐鳥は何度も頷いた。
 そこでタイミングよく看護師が佐鳥の名前を呼び、佐鳥は目の前に立つ彼を一瞥してから小走りで診察室へと向かう。
 その後ろ姿を気難しい顔で見送ったサー・ナイトアイが呆れながらも微笑んでいたことは、佐鳥が気づくことはなかった。


 *** *** ***


「そこ、いい?」
 手を合わせてから箸を掴もうとした手が止まる。
 自分に声をかけているのだと気づいて首を動かせば、ひどい隈ができた目と視線が交わった。その紫色の髪はつい昨日見たばかりだ。
 佐鳥はきょとんと目を瞬かせてからこくりと頷いた。
「どうぞ」
「ありがとう」
 お互いに笑顔のないやり取りだ。しかし、相手はそれを気にかける様子もなく、目の前に腰かけると行儀よく手を合わせてトレーの上に乗ったカツ丼に箸を伸ばした。
 その動作をしばらく観察して、佐鳥も静かにうどんを口に運んだ。ちびちびと麺を口に入れ、出汁の味が口内に広がるのを堪能しながら咀嚼する。
 そうして食事に集中すること数分。
 短いようで長い沈黙を、佐鳥の向かい側に座っていた少年が終わらせた。
「……あんた、A組の生徒だったよな」
「はい」
「名前、聞いてもいい?」
「佐鳥空です」
「佐鳥さんね。俺、心操人使。C組」
「はい。よろしくお願いします」
 やはり笑顔のない会話だった。
 突然のように自己紹介を始めた心操に、佐鳥はただ真っ直ぐな視線を向ける。
 心操もまた佐鳥を見つめ返していたが、しばし無言になったあと、一瞬だけ眉を顰めた。
「……佐鳥さん、クラスの子とご飯食べないんだね」
「今日はご飯の前にリカバリーガールのところに行っていたので」
 心操の疑問に包帯を巻いたままの腕を見下ろしながら答えたその時、佐鳥は自分の中に何かが入り込んだような錯覚を覚えた。同時に体が動きづらく感じたが、その奇妙な感覚はすぐになくなる。
 ──今、『何か』されたような気がした。
 察して、佐鳥は首を傾げた。
「……変だな」
「何がです?」
「あんた、個性が効かない体質なのか?」
「やっぱり今の、心操さんが何かしようとしたんですね」
「あー……ちょっと出来心で。……ごめん」
「いえ、お気になさらず」
 でも、謝るなら最初からしなければ良かったのでは。
 悪意もなく、結果的に何も起こらなかったので深く追求はしなかったが、佐鳥は内心でやや呆れた。今の自分を操って彼にどんな得があるのか、甚だ疑問である。
 よく分からないが、それならば、と佐鳥は自身も『個性』を発動させた。
 黒目の奥で、金色の瞳が煌めいた。
「……なるほど。心操さんの個性は『洗脳』なんですね」
「!」
「いい個性ですね。戦闘向きではないですが、何かしら工夫をすれば、誰よりも早く先手を打てる強い力です」
 味方であれば心強く、敵であれば厄介。
 そう静かに評価した佐鳥に、心操は目を丸くした。
「……あんた、『心が読める』のか?」
 否定も肯定もなく、佐鳥はただ静かに笑みを浮かべた。
「だんまりかよ……俺だけバレたとかなんかずるくない?」
「先に仕掛けてきたのは心操さんです。今回はペナルティーということで」
「納得できないけど、反論もできないな」
 そこまで話して、心操はようやく観念したように薄らと笑みを浮かべた。
「佐鳥さんは他のA組の人とは違う感じがするね」
「他の、とは主に爆豪さんのことを指していると思われますが」
「うん。俺、あーゆーのどうかと思う」
「確かに、普段から彼の印象はあまり良いものではありません」
 でも、と佐鳥は笑みを消した。
「彼の言うことも、一理あると思うのです」
 凪いだ瞳に、迷いのない光が宿る。それに見つめられては何も言い返す言葉が出なくなったようで、心操は静かに視線を手元に落とした。
「……そ」
 短い相槌を一つ。
 それきり二人の間に会話はなく、ただ静かに食事を再開した。


 昼食を終えて教室に戻るべく階段を上っていた佐鳥が角を曲がった時、目の前に真っ白なシャツが飛び込んできた。
 どうやら向かい側から人が歩いてきていたようだ。咄嗟に腕を庇って身を捩ったものの、避ける間もなく相手とぶつかってしまった。
「わっ……!? す、すみません……!」
 驚きながらも咄嗟に自分の背中に腕を回したのは男だった。
 その素早い反射神経に感謝しながら、佐鳥は相手の顔を見上げて目を瞬く。
 二十歳後半ぐらいだろうか。とても優しい雰囲気の顔立ちをしている好青年だ。やや垂れ下がった目や相手を気遣う様子からもその性格の温厚さが伺えた。
 どこかのクラス名簿を手に持っているので、学校関係者であるのは間違いないだろう。ただ──違和感があった。
 咄嗟に発動した『個性』を止め、佐鳥はゆっくりと彼から離れた。
「大丈夫ですか?」
「はい。私の前方不注意でした。申し訳ありません」
「いえいえ。それは僕も同じなので」
 亜麻色の髪を揺らし、青年は朗らかに微笑んだ。
「君は確か……A組の佐鳥さん、でしたか」
「そうです。……先生は?」
「ああ、そうでしたね。僕はヒーロー科の授業は受け持っていないので、あなたが知らないのも当然です。僕は普通科と経営科の国語の授業を担当しています、御守景人といいます」
「御守先生」
 佐鳥が復唱すると、御守はにっこりと笑みを深くした。
「佐鳥さんは先日、相澤先生に怒られていた生徒ですね。職員室で度々お名前をお聞きするので、覚えてしまいました」
「はあ……お騒がせして、申し訳ありません」
 嫌味なのだろうか、と首を傾げてしまうぐらい爽やかな笑顔なのでどう反応すれば良いのかわからず、とりあえず佐鳥は謝罪を口にする。
「いえいえ。元気なのは良いことですよ。……そういえば、今日は可愛らしい髪型をしているんですね」
「これはクラスの子が……手が不自由だろう、って代わりに」
「そうでしたか。優しいお友達ですね。その髪もとてもお似合いですよ」
「はあ……えっと……ありがとうございます……?」
 軽々しく容姿を褒められて戸惑う佐鳥に対し、御守は終始笑顔を絶やさないままだ。
 躊躇いながらも佐鳥がお礼を言うと、御守はふと佐鳥の後ろに目を向けた。
「……んなとこで何やってんだ、人形女」
 静かで刺々しい声の主は爆豪だ。
 彼のいう『人形女』が自分であると気づいた佐鳥は、振り返って困った顔をする。
「……爆豪さん」
「邪魔だ、どけ」
 御守を一瞥し、爆豪は舌打ちを零してずんずんと歩を進めた。そんな彼から佐鳥を遠ざけるように御守が誘導して廊下の端に寄ると、また爆豪は苛立ちを隠さず舌を打った。
「真昼間から廊下のど真ん中で堂々と生徒を口説いてんじゃねーよ。気持ち悪ぃ」
「いえ、別に口説かれていませんが……」
「おめーは黙ってろクソ人形」
 ぴしゃりと発言を制止され、佐鳥は渋々と口を閉ざす。やや不満げな眼差しを向けると、爆豪はふん、と鼻を鳴らして顔を背けた。
 そんな彼を、悪態をつかれたはずの御守が苦笑いを浮かべながら注意した。
「人形はともかく……女性に対してクソなんて言葉を使っては駄目ですよ、爆豪君」
 再び歩き始めた爆豪はもう返事をしなかった。
 二人を無視してA組の教室の扉を開いて姿を消した彼に、御守はやれやれと息を吐く。
「えっと……すみません、先生」
「いえ、僕の発言も良くなかったので……佐鳥さんも、彼の言葉はあまり気にしないように」
「はい。……それでは、失礼します」
 こくんと頷いて、佐鳥は頭を下げて自分も爆豪のあとを追うように小走りでA組の教室へと向かう。
 そして教室の前に立った時、なんとなく佐鳥は御守の方を振り返った。
 御守は無表情だった。先ほどまで見せていた微笑など嘘のように感情のない瞳でこちらを見つめており、けれど佐鳥の視線に気づくとまた笑顔を貼りつける。
 その仄暗い色を宿した瞳が少し気掛かりだったが、佐鳥はぺこりと会釈を残して教室に足を踏み入れた。

 佐鳥が御守に抱いた違和感の正体を知るのは、その数日後──体育祭での話である。


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