「……」
「どないしてん、着いたで五番隊」
そうなんです着いちゃったんです非常にまずいんですこの状況!
「えっとー…」
「あ、わかった」
「へっ!」
「名前ちゃん名前知らんのちゃう?」
ニヤリと笑って言う市丸。
な、なぜバレたーー!うわニヤニヤしてるし最悪最悪最悪最悪...
「僕やイズルん名前も知らんかったもんねぇ名前ちゃん」
「う、」
「教えてほしいやろ」
「……教えて」
「ん?なんか言った?聞こえんかったわぁ」
…むっかつくこの狐、めっちゃいい笑顔なんですけど、
なんだSか、Sのつもりなのかコノヤロー
「何もないなら行こか。でも失礼やわ名前ちゃーん、会ってっから名前何ですか?なんて五番隊長さん怒るやろねー。ひゃあ恐い恐い」
「うー、」
「可愛く唸ってもダメやで?お願いせな」
知らなかったあたしも悪いしなんか恐そうだし、
「…教えて、下さい!」
「えーどないしようっ!?」
「いい加減教えろ狐!」
なんかかなりイラッときたから鳩尾に一発入れといた。すっきりしました。
「いい拳もってんじゃねーか」
「いいから教えろ」
「…はい」
隊長が藍染惣介、副隊長が雛森桃らしい(また何回も復唱した、人の名前苦手…)
「失礼しますー僕やけどー!」
「失礼します」
名前はしっかり覚えたので市丸に続いて五番隊隊舎へ、
「市丸じゃないか、それに君は…?」
なんか眼鏡でてきた!なんかいい感じの眼鏡!なんか見られてる!
って挨拶しないと、多分こいつ隊長だし、
「この度三番隊第三席を務めることになりました名前です。よろしくお願いします」
「あぁ!市丸から聞いてるよ。…よろしく、名前」
………うあぁぁぁ!!!なんかよくわかんないけど鳥肌!なんだろこの人恐っそんでキモッ!
「ん?なんか言ったかな?」
わかった、この人も黒要員なんだ、だから恐いんだガタブルガタブル
「ちょおウチの名前ちゃんイジメるん止めてもらえます?ほなそういうことで、さいなら」
「うわっ」
市丸に手を引かれ五番隊にさよなら、
え、なになにまだ副隊長に挨拶してませんけど
「あそこに雛森ちゃんおらんかったからええねん。ずっとあの人とおったら変態がうつんで」
…変態なんだ藍染、変態で腹黒なんだ藍染。良かった助かった。
「ありがとうございました」
「へ?」
「助けてくれたでしょ?だから、ありがとうございました」
こういうのはきちんとしないと気が済まないんですあたし、意外とか言ったらはったおす
…?
あれ?なんか市丸軽く顔赤くなって、
「…それ反則やで名前ちゃん、」
「はい?」
「急に笑顔とか…あかんわ名前ちゃん完全男の萌えポイントを突いとる。ツンデレやツンデレ」
「市丸?」
「ごめんアカン、名前ちゃんこっからは一人で頼むわ」
「え、ちょ、ちょっと!」
紙を渡してブツブツ言いながら市丸は行ってしまった。何があったんだろ、相変わらず謎が多い人だ。
「困ったな、次六番隊か…」
渡された紙に名前が書いてあったから名前は平気だけど…
「行くっきゃないか」
まぁ行けば何とかなるでしょ、
あたしは六番隊へと足を進めた。