「…とまぁなんやかんやで三席になりました名前です、よろしくお願いしまーす」



どーも、三席になってもやる気のなさは相変わらずな名前です。
初っ端からサボってやろうと思ったんだけど市丸に首根っこ掴まれて逃げそびれた、くそが。んでもって吉良イズル副隊長(24回復唱させられてやっと覚えた)に挨拶しろとのこと。う、やっぱ三席ともなるとこれからいっぱいいろんな隊長格の人と話すんだろーなまじやだー、とか思いつつ吉良イズミ、吉良イズム、吉良イズ、吉良、イズ…吉良……吉良イズル副隊長にご挨拶。



「うん、どんなこんな?」
「え、なんやかんやです」
「…まぁ大体は隊長から聞いてるからいいけどさ、」
「じゃあこれからよろしくお願いしまーす副隊長」
「よろしく、名前くん」
「くんとかキモいんで名前で頼みます、キモいんで」
「…うん、ごめん(なんかすごいの入ってきたー!)」



それにしても市丸は吉良副隊長になんて言ったんだろうか、大体のことってなんすかサボり魔ですとか弱いですとかそういうんですか。それともあたしも今だ知らない異動の本当の理由ですか(だって気に入ったから君僕の隊の三席ねなんて実際ありえないと思うんですが)
当の本人はいつの間にか消えてるしあの人謎が多すぎる。だからお前狐顔なんだろ。



「じゃあ早速で悪いんだけどこの書類お願いね」
「え、」



今までやったことない量の書類を悪いとか言いつつあきらか悪いと思ってない顔で差し出す吉良副隊長は鬼だと思う。あの、私さっきまで平だったんすけど、



「大丈夫だよ市丸隊長が君のこと優秀だって言ってたし。あ、その書類隊長がやるはずだったやつだから恨むならサボってる隊長をね」
「市丸コノヤロー!」



サボるなら自分の仕事はキッチリ終えてからにしろよあたしはそうしてる!とか文句言いつつ手動かすあたしって偉い。



「吉良副隊長ー」
「なんだい?」
「市丸って一応ちゃんと隊長やってんですか?」



これあたしの気になってたこと、
だってアイツ仕事するように見えないしサボるみたいだし、



「…」



うぉぉおい黙っちゃったよ、やっぱ駄目なんじゃんあの狐!



「…まぁ、たまには隊長らしいことしてるよあの人」
「たまにですか…」
「たまにね…」



もしかしてあの人あたしより仕事できないんじゃ…
なんかとんでもない人の下についちゃったかも、と早くも十二番隊が恋しい名前なのでした…



「副隊長も苦労してますね」
「はは、だから名前が来てくれて助かるよ」



…ごめん副隊長、
あたしもサボるから苦労増えると思う。とか恐ろしくて言えないけど(なんか副隊長ブラックオーラが若干…)



サボる機会探りつつ頑張ろうと思います。はい。
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