「名前サン」
「……誰、あんた」
「アタシ浦原喜助っていいます。一応十二番隊の隊長なんスよ」
「あっそ」
「こんなところに一人で閉じこもってるなんて、つまんなくないッスか?」
「なに、あんたあたしに殺されてくれんの」
「いやぁーそれはチョット」
「……なんなのお前。目障り、消えろ」
「アタシ今度技術開発局っていうのを立ち上げようと思ってて」
「いや人の話聞けよ」
「一緒に来てくれまセン?」
「……わけわかんない」
「壊すより創るほうが楽しいッスよ」
「……」
「大丈夫、暴走しそうになったらアタシが止めます」
「…ぁ、」
「おいで」
「……隊長」
白
重い瞼を持ち上げれば滲んだ白が目の前に広がる。
「あたし、」
懐かしい夢を見た。あの人と初めて会ったときの。あそこから出して、あたしに居場所を与えてくれたときのこと。
「なに泣いてんの、ばか」
涙を拭って身体を起こすとやっとここが四番隊だということに気付いた。
そっか、あたし制御出来なくなってそれで、
「……市丸」
まだ腕に残る霊圧は確かに市丸のものだった。多分止めてくれたんだ。
駄目だな、やっぱり腕が鈍ってるのかも。血見たってなんともないようになったはずなんだけどなぁ。
「ごめんね、鶯」
こんなことに使う刀じゃないこと、わかってるのに、
「ごめん」
少女Dの過去
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徐々に明らかになっていきます。
アンケート答えて下さった皆さん、clapして下さった皆さん皆さん、ありがとうございます。
書こう!!というやる気に繋がりますし、参考にもさせていただいているので本当に嬉しいです。
相変わらずの駄文ですが、これからもよろしくお願いします!!