家宝 | ナノ
太陽は沈まない


夏野様から頂きました。
無理難題、ヤンデレジャッカル。グロテスクな描写がありますのでくれぐれもご注意下さい。
次のページには救済策として書いていただきましたものを上げます。



太陽は沈まない


只今、好きな人の家にお邪魔するという快挙を成し遂げました!万歳!

…ほんとならブンちゃんが来なくちゃいけないんだけどね。代打よ代打。

一昨日だか昨日だかジャッカルの家に携帯のストラップ忘れちゃったんだって。
弟くん達が一生懸命貯めたお小遣いで買ったって言ってたロボットがチャームになってる可愛いの。

忘れちゃうとか…間抜けよね笑っちゃうわ

まぁ、でもそのお陰で変わりにジャッカルの家来れたからよしとしよう!


簡単に言うと、家に早く帰らなきゃならないブンちゃんの替わりにあたしがストラップ取りに来てあげたのよね。うん。
ピンポーン
ガチャッ

「やっほー!こんにちわー!」
「!?あ…あぁ、なんだ清水か。話は聞いてるから部屋で待っててくんねーか?」
「(門前払いじゃない?!よっしゃ!)わかったー!おっじゃまっしまーす!」

通されたのはリビングじゃなくてジャッカル本人の部屋だった。テンションあがる!!

モノがあんまり無いからシンプルに見えるんだけど配置?ッて言うのかな?がおしゃれだから気にならないの。

それにあたしが苦手なパソコン関連機器が意外と多いから機械に強いのね〜!流石だわ。

「ん?暗いと思ったら…真昼間なんだしカーテン閉めっぱなしにすること無いでしょ〜」

実はジャッカルっておっちょこちょい?とか思うとニヤニヤするわ

結構しっかりしてそうなのにねフフッ

シャーッ

薄い緑のタータンチェックのカーテンを一気に開けて出てきたのは窓なんかじゃなくて

「な…に、こ…れ…」

壁一面に貼られた写真写真写真。そしてそれは…

「ぜ…んぶ、あた…しじゃない…」
そこら中笑ったり泣いたり叫んだりしてるあたし、あたし、あたし。

「あぁ、見たのか?」
「ヒィッ!ジャッカル!?いつからそこっ…?」
「あー…悪い。飲み物無かったからちょっと下まで買いに行ってた」
「ああ…の、これって……」
「?あぁ…説明してなかったな。これが下校途中の涼香でこれがただいま言ってる時の涼香でこっちが夕食作ってるときの涼香で、あれが涼香のハジメテの時の写真だろ?その右がイッてる時、横三枚がその男の葬式の時。こんときの泣き顔結構好きなんだよな。…で、その後の涼香が登校してる時、二回目の彼氏になった奴に絡まれてる時の涼香だろ。それから」
「もぉ…やめ…!」
「こっちが風呂入って考え事してる時だろ?癖でつま先ピコピコ揺らしたりする所もいいけどな。んで水撒きしてる時、家の掃除機をかけてるとき、こっちがパソコンでメールしてる時だろ、それから」
「いっ…やああああああああ!!」

はやくっ!はやく出ないと!この部屋から出ないとぉっ!!

ガチャガチャッ

うそっ…鍵が閉まって・・・・
「あ?向こうから閉まってるから開かないぞ?」
「ひっ!帰らせて…帰らせて!
「どこに帰るんだ?だって此処はお前の家だろ?」
「違うよ!!ジャッカルの家だよっ…!」
「だから。お前は、涼香は、俺の」

俺のものだろ?
「その髪も」
「いやあああ離してええ!!!」
ブチブチブチッ
「その目も」
「いやあっ…なにsぎゃあああああ」
ぐりゅっ
「その耳も」
「ああああああああああああああああ」
ぶちっ
「その指も爪も唇も歯も足も腕も手も何もかも俺のものだぁああああああああ」
「あああああやめっジャッカ…………」
「ははっ!はははっ!ハハハハハハハッ」
「おい、なぁ、涼香、俺は、お前が誰かのモノになるならいっそ俺の手で壊してやりたいんだ。それくらいお前のことを愛しているんだ。お前は俺の太陽なんだっあはははははははははははっはははっははっはははは」


沈む時はこの手で。


翌日、一糸も纏わぬ見るも無残な少女の骸を抱えた、幸せそうに息絶えている少年の亡骸を発見したのは

他の誰でもない、少年少女の親友だった



ヤンデレジャッカル、有難う御座います!

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