ハロウィン企画 | ナノ
魔法使うな
マスターに負ける事三回。いい加減勝ちたいと思っていた所に、忙しない足取りで入ってきたのは…バンダナを頭に巻き、締まった腕にギターの刺青をした体格のいい男と髪の毛を結び上げ、ワイシャツにサングラスを引っ掛けた爽やかな印象の男だった。
浅野が笑顔で勢いよく手を振るところを見ると、危険人物ではないようだ。
「きっちーとせんちゃん遅い!」
「あ、悪い。ちょっと長引いてな。」
何だか引きつった笑顔だがみつさんも気付いたようだった。
「…浅野、どんな知り合いだ?」
「人には言えない職業じゃないから安心して。後からまた来るらしいし、私は抜けてきっちーかせんちゃんにバトンパス。」
「やったらきっちーにやらせればいいばい。俺ちょっと疲れて寝たいばい。」
今まで何をしていたんだ。と思いつつもマスターは牌を混ぜはじめたので、きっちーさんを交えて麻雀を再開した。
「せんちゃん、ちゃんと守らなきゃ…死ぬで?」
「解っとうよ。命を大事に守るたい。」
だからどんな事をやっとるんだそいつはー!!
「弦さん、ロンだ。」
はっ!?まさか負けっぱなしのみつさんに振り込むとは。真田弦一郎、一生の不覚…!
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