ハロウィン企画 | ナノ
始まり



「真田ってさ、麻雀知ってる?」
「少しばかりならな、何故聞く?」

クラスメイトである浅野からの唐突の質問だった。

「この前さ、幸村と麻雀したんだよ。惨敗だったけど」
「ほう…、」
「麻雀知ってるならさ今度やろうよ」
「場所はどうするつもりだ」
「知り合いの店でやろう!決定!」
「お、おい!」
「今週の土曜ね〜」
「練習があるのだが…」

真田の承諾を無視して店へのメモを渡し去って行った。



そして、土曜。
昨日までは練習がある予定だったが、いきなり練習が無くなったので店に来た真田。

「幸村もいきなり練習を取り消すとは…たるんどるぞ」

幸村の不平不満を少し言いながら店に入る。

「おー来たかーこっちこっち!」

遠くから真田を呼ぶ浅野。
店の内装は黒をベースにした麻雀店だ。奥にはバーみたいなのが見える。

「ここは…?」
「知り合いの店だから安心しなよ、まあ、時々人に言えない職業の人がいるけど」

奥の台にそれらしき人が見える。関わる事が無いのを祈る。

「その人は?」
「この人は私の友達、かなりの腕前だよ」

外ハネしている茶髪にアロハシャツ、しかもサングラスだ。
彼女は黒をメインのドレスみたいなのを来ていた。自分も彼女の命令で少し髪を遊ばせて眼鏡をかけている。
(こんな姿はメンバーには見せられないな…たるんどる!)

「………よろしく」
「………ああ、」
「身構えるなよ、似たような人だから安心しろ、」

似たような人という意味はわからないが大丈夫なようだ。

「一人呼んだけど遅れるみたいだな、マスター今平気?」

浅野はバーのマスターに声をかける、

「まだ昼間なので平気ですよ、ご一緒してもいいですか?」
「あ、ああよろしく」

どこかで聞いた声だったが金髪で薄い青色のサングラスをかけた人は知り合いにいない、勘違いだろうと結論した。

「みつさんが親でいい?」
「ああ、」

アロハシャツの人は、みつさんというらしい。

「では、始めましょう。」

マスターの一言でサイコロが机の上で舞う。

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