ハロウィン企画 | ナノ
倒せない四天王



夜の歓楽街、そこに舞妓と、弟子が歩いていた。

「あったわ〜ここやわ」
「藤様、はしゃぐ事をやめてくらはい」
「葛は心配しすぎやで、これくらい平気なん」

藤と、言われたその人はゆっくりと葛と一緒にマジックに入って行った。

「ロン、それで2000点だ」
「ああ、負けた。強くなったな兄ちゃん」
「いえ、」

真田がここを通い始めもうすぐ一月。腕前もかなり上がった。

「強くはなってるよ、きっちーにこの前勝ったし」
「そうか?」

コンッコンッ

「開いてますよーバーはまだだけど」
「お邪魔します、リャオはんはおりますか?」
「あんたリャオの知り合い?」
「へぇ、うちはリャオさんと同盟を組んでる藤と申します。こちらは弟子の葛どす」
「よろしゅうお願いいたしやす」

そう言って葛は頭を下げる

「リャオまだ来てへんで、招待状は?」
「ここにありますさかい」

そう言って藤は胸をさす、葛は藤の上着を持って真田の斜め前に座っている。

「あんた、麻雀できるん?」
「あ、ああ」
「ならうちもええ?藤様は後で会議やろうし」
「わかった」
「今日は会議だからここを使うわ」

真田が了解したときにリャオが入って来た。
まだ日が暮れてないからいつもより早かった。

「ほう…、ここがマジックか」
「クリア様お足元に気をつけて、」
「リャオの店は始めてだ、楽しんで何が悪い」

リャオの後ろにモノクルをつけた少年と少年の執事なのか白髪の男がついていた。

「おや、リャオはん」
「着いていたの藤、それでは会議を始めるわ」

リャオ、藤、クリア、浅野はリャオの専用部屋で会議を始めるようだ。

「終わったら言うから適当に待っててな〜」

残された真田、葛、クリアの執事は無言で待つが、

「じ、じゃあ麻雀します?」

無言に耐え切れなかった執事が相談をしてきた

「あ、ああ出来るのか?」
「ええ、あ、僕はクリフォードと言います。クリア様の執事です」
「ならクリフォードはん、えっと…」
「弦だ」
「クリフォードはん、弦はん麻雀やりましょ……そこに居る人も」

葛は扉に顔を向ける、扉にはマスターが立っていた。

「おや、見つかってしまいましたね、残念です」
「いつからそこに?」
「クリア様が来た時には立ってましたよ、じゃあ麻雀、やります?」

笑顔で卓台の前に座るマスター、会議が終わるまで麻雀が出来そうだ

「あのマスター、藤さんとクリアさんはどなたですか?」
「えーと…、藤さんは京都の…えー…」

めずらしく言葉を詰まらせるマスター、

「藤様は関西でマジックに似たような店を経営してるん、言わば関西のリャオ様や」
「クリア様は東北を経営してます、浅野様を入れてその4人を四天王と言う方もいます」
「四天王…」

真田は驚く事しか出来ない、まさか浅野が四天王の一人とは思わかったのだ。

「そういうことや、リーチ」
「かなり有名ですよ」
「そうか…」

このあと、会議は続き、終わったのは店が閉まる少し前だった。

(厄介だな…)
(ちいと、面倒ですねぇ)
(潰す?)
(まだ様子見だ)

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