赤2人と理系 | ナノ
楽しい合宿



マネージャーの仕事。すなわち、ドリンク配りやボール拾いや洗い物に応急処置などが挙げられるのだが。如何せんマネージャーに問題がありすぎた。
氷帝は一瞬でも気を抜けば自分の世界に突っ走り、立海二名は刺激したが最期、果てしなく危険。

「…香奈が主力だよね。仕事だけは、早いから。赤城さんと浅野さんは…?」

「仕事だけは、な。青学に赤城は猛獣を羊の群に入れるようなもんだろ。」

「ならばウチは浅野か?桃城で多少学習はしただろう。」

部長が雁首そろえて、命に関わる一大事を相談していた。
万年筆すら凶器に変える満に怯えっぱなしで馬鹿力の鈴、虎視眈々と研究をしたがる香奈。
主力と呼ばれた香奈は、熱中症になりやすい。暇を与えると不味いのだが、与えないと倒れる厄介極まりない。

「でも赤城さんと浅野さんはセットにしないとセーブ出来ないような…。」

「香奈にウチと青学をやらせたら、間違いなく倒れるぜ。」

「かと言って赤城をウチにつけた場合、何がきっかけで万年筆が出るか知らないのだが。」

「赤也が嫌がるだろうなぁ…。バカップルだし。」

非常に頭の痛くなる話だ。刺激さえしなければ、満は大人しい。更に切原がいるならバカップル炸裂。その満を信頼しきっている鈴を引き離して、骨折などの傷害沙汰が起きたら香奈が動く。嫌な連鎖だ。

「赤城さんの体力は相当だけど浅野さんはどうなんだろう?」

「香奈に聞くか?背に腹は代えられねえ。」

「浅野が信濃の体力テストを受けたのか?」

それで恨みも何もないのであれば驚異的だ。花畑が見えるテストなのだから。

「やるだろ。香奈だぞ?理系バカで研究の為になら学校サボるんだ。」

跡部の言葉に、痛いほど重みがある。巨木を倒して笑っている時点で、体力がとんでもない事は想像に難くない。
香奈を呼びつけ、殺人ファイルから記録だけを言わせる。解説がとことん優しくないからだ。

「…一万メートル、33分?間違いないか?」

「不備は無いよ〜?握力は通常で千を越えちゃったから〜また握力計の幅を広げなきゃいけな」

「香奈、もういい。早く部屋の工事済ませろ。」

「うん、有難う香奈。赤城さんと浅野さんを呼ばなきゃいけないか。」

満と鈴が呼ばれ、青学か立海か、はたまた氷帝かと相談開始。
結局、鈴は満から離れたがらずに立海。ドリンク配りなどは手伝うが香奈が作成するドリンク。
青学と氷帝は、香奈を始終見張らなければならないのだが…香奈の研究対象は鈴でもある。問題が山積みにしかならないのだった。

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