ゴジラの子供達 | ナノ
まだ二十代!



「レイナ、某有名会社専務様からお食事のお誘いチケット。晩飯はフレンチだぜー。」

「おっしゃあ飲むでぇ!」

人妻で子供産んでたって、俺らは遊び盛りの若者!
持つべきものは金を惜しまない美味しい店知ってる知り合いだな!と言うわけで一応フォーマルな装い。
俺はスーツだけどな。サイズの問題だばかやろー。

「つー訳でみっちゃん、サナゲン。俺ら知り合いのご招待でご一家とディナー。ちび助シクヨロ。」

「…2人が招待された、だと?」

「当たり前やん。あの専務様綺麗やし〜。」

「あれ、知らねえの?あの人結婚前にイケナイビデオ出演してたんだぜ?」

専務様は女だ。それも特上が付く。…中学生に見せんなってツッコミ入れたな。正にお上品が歩いてるって感じ。
けごたんとは違うからな。あの人女子校卒業だし。

「え!?うわ、ショックやわ…。でも顔よしスタイルよし頭よしのパーフェクトやからなぁ。」

「俺が色々やった時にアドバイザーやってくれたし、お互い様なんだよ。…みっちゃん、何うなだれてんだよ?」

「お前達の聞かなくていい過去を聞いただけだ。早く行かなければ間に合わないだろう?」

「やな。弦のフォローシクヨロ。」

俺の愛車には乗れねぇから迎えが来る。…専務様ご令嬢と最後に会って三年経ったんだし、でかくなってんだろうなぁ…。

「うお!?迎えが専務様直々って何があった!?」

「何も無いわよ。相変わらず株主やってるんだから知ってるでしょ?」

見た目大和撫子。中身は…俺の親戚みたいな感じ。
みっちゃん達いなくて良かったぜ。絶対俺のせいにしやがるからな。

「お久しぶりですー。相変わらず綺麗やんなぁ。」

「レイナさんも綺麗になったわよ?さ、旦那と子供待たせてるから乗っちゃってよ。」

「二人目何歳になってんだっけ?」

「今年で9才よ。遼さんも若いんだからもう一人産めばいいじゃない。」

「い・や・だ!」

雑談をしながら乗車。流石フェラーリ、エンジン音すら違う。
禁酒なんざ二度としたくねぇんだよ!

「うちも2人がでかなったら会社作ろかな…。」

「経済勉強して出直せ。甘くねえよ兜町。」

「遼さん、説得力皆無よそれは。無名の会社三年間で一部上場まで引き上げたのは有名よ?」

「…そうやったんか。あ、今度式挙げますねんうち。遼は挙げてもうたけど、子供にベール持たせたいんですわ。」

だから叩き込めってけごたんに押し付けたんだな。
着いてからも女だけで盛り上がって、夜中に帰ったらみっちゃん達がヘトヘトになってた。…年か?

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