ゴジラの子供達 | ナノ
子供の約束



「天空くん、雪桜ちゃんあーそーぼ」
「はーい、今行くね」

今日は天空の友達の五月くんと遊ぶ日だ。
五月くんはあの日吉の息子で天空達と一つ下だけれどとても仲が良い。
(日吉の奥さんも同い年だった為に自然と仲良くなった)

「こんにちは天空くんのお母さん」
「こんにちは、後でおやつ持って行くからな」
「ありがとうございます。真田さんは?」
「弦なら道場やで日吉」

子供達が遊んでいる間に父親達は道場で稽古していることが多い、
「お母さん、ラケットどこ?」
「弦の所になかった?」
「行ってみるー」

子供達は父親に似たのかテニスばかりしている

「庭でやってもええけど盆栽は壊しちゃあかんでー」

少し前に遊ばせていたら破壊されていたので一応注意しておいた。






「よし、遼直伝のおやつできたで」

遼に教えて貰ったおやつを持って行こうとしたら

「五月くんにはお嫁さんいるの?」
「いないよ?雪桜ちゃんどうしてそんな事聞くの?」
「この前ね、由ちゃんとね赤ちゃんはどこから来るか話したの」
「由ちゃんと?それでどうなったの?」
「赤ちゃんはお嫁さんになると出来るんだって、だから由ちゃんをお嫁さんにしようとしたら由ちゃんのママがね『男と女じゃないと無理だ』って言ったの」

遼……合ってるちゃあってるけどなぁ……

「だから由ちゃんはボクのお嫁さんになるの」
「へー…いいなー…」
「だからね、雪桜もね赤ちゃん欲しいの、だから雪桜のお嫁さんになって?」
「うん!ぼく雪桜ちゃんのお嫁さんになる!」

「ぷっ…」

意味が逆だから思わず吹いてしまった。

「あ、ママ!」
「おやつやでー、それと雪桜、お嫁さんになるのは雪桜の方で五月くんはお婿さんになるん」

おやつを近くの机に置きながら間違った部分を教える。

「そうなんだー」
「どうかしたか?」

弦達の稽古が終わったようだ、

あ、嫌な予感…

「パパ!雪桜ね、五月くんのお嫁さんになるの!」
「な、に……」
「五月ー!!!」
「どうしたの?お父さん?」




子供の約束


(…………………)
(あ、固まってるな)
(遼に電話……いや、晩御飯に呼んで弦をからかうか)

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