ゴジラの子供達 | ナノ
有効活用
俺は今更言っちゃなんだが自他共に認める馬鹿力で未だに男と間違われる。
その俺が、こんなふにゃふにゃした由をひょいひょい抱っこ出来るかぁぁぁぁ！ついうっかりで粉砕しそうだ！
酒も飲めねぇし夜遊びも論外、散歩に行けば極道の子供を抱く野郎。ストレス溜まらなかったら異常気象だって。
｢みっちゃーん、由取ってきて。｣
｢だから遼、どうして娘を物呼ばわりする。｣
他に適切な言い方があったら聞きたい。みっちゃんは渋々由を取りに行ったけど夜泣きっつーか、みっちゃんに似たのかよく飲む。飯食えないから例えようがない。腹減らしてすぐ起きれる俺、すげーなやっぱり。並みの体力じゃ共倒れしてそうだ。
｢ほーれやっぱり泣いてたじゃねーか。｣
｢ついでにベビーベッドにヒビが入っていた。｣
うわぁ。怪力継承しちゃったか。高身長、目つきの悪さ、怪力、癖毛は決定。後はみっちゃん寄りの性格か俺寄りの性格か。
レイナんとこもどうなるかな？
｢遼ー！遊びに来たで！｣
｢あれ？レイナ。チビ'Ｓはどうした？｣
只今、みっちゃんがほ乳瓶に絞った乳を与え中。張るんだ、胸。
｢勿論一緒…ってみっちゃんが与えとんの？｣
｢休みなら、な。レイナんとこも喜んでやりたがる奴らいるだろ？そういう時は母乳を絞る。レイナの方がデカいから楽。｣
｢相変わらず使えるなら何でんかんでん使うな。｣
｢立ってる者は親でも使え、先人の知恵だ。正直、馬鹿力だから怖いんだよ。うっかり首折れたとかやるぞ多分。｣
｢…遼やったら、やるな。ベビーシッターとかは？楽やん。｣
｢嫌だ。俺の子を他人の世話任せにしたくはない。｣
｢と言うわけで却下されたんだ。はるるんもあやちゃんもベタ惚れでさ。｣
ちなみに、一番上手いのは意外にもはるるん。かなり俺楽。睡眠不足だけどこれは宿命だろうな。
ま、前からやってたけど。
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