ゴジラの子供達 | ナノ
明日は我が身


レイナが出産した。もう、なんつーか。体力使い果たすらしいと言うのはよく解った。が。設備を見て思ったんだけど。
痛いのは意地で切り抜けるし。

これ、間違いなく俺は壊せる。つか壊す。

金網投げるし標識引っこ抜いて振り回して曲げるし。世界で一番丈夫な金属の俺専用分娩台で？みたいな感じだな。
赤くなくていいけど。デカくなきゃいけないし、三倍丈夫でも怪しいなオイ。

｢けごたん。いや俺様何様跡部様。壊れるぞ俺が同じ真似したら。｣

｢確実に壊れるな。お前の馬鹿力は俺達が身にしみて知ってる。…どうすれば大人しくなる？｣

｢え。鼻からスイカ出す痛さだろ？それで意識ある事も俺的に謎の上に大人しくなるって力まなきゃ話になんねえだろ。土手っ腹にナイフブッ刺されても肩撃ち抜かれても喧嘩終わってお前んちに歩く俺だぞ？無茶言うな。｣

俺の鋼の魂を甘く見るな。鼻からスイカ出すぐらいならちょっとしか折れない！多分。
暴れ出す前提で警視総監がこういう拘束具もあるよ☆な軽い感じで見せてくれたヤツを貸してもらうべき？あ、でも股ぐら開けないなそれじゃ。
うーん。
とってもとっても頼りたくないアイツを使うか？ド変態の拷問器具集めを趣味にしてる公安のアイツを。ちなみにアイツは使われたい派。アイツなら俺をマトモに押さえ込める道具持ってそう。

｢…遼。お前政治家に知り合い居るよな。｣

｢ざっと衆参両院主力。都議会もな。｣

｢防衛相は？｣

｢二代目か。多分渡りはつくぜ。総理大臣様が知り合いだからな。｣

｢跡部、何を企んでいる？遼に何を…｣

｢あーん？単にこのでかぶつを押さえ込める凄腕を借りるだけだ。羞恥心だのプライバシーだの言ってる場合か。｣

いや、あの。それだけ聞くと俺凄い天然危険物。
ある程度拘束されて？押さえ込まれれば大丈夫？
オヤジは使いにくいからなぁ…。

｢聞くだけ聞いてみる。後は何かあるか？跡部グループ御曹司殿。｣

｢ハッ！テメェの力なんざ頼らねえ！｣

男のプライド、か。
連絡してみたら、聞いてビックリ第一師団から特科隊の腕自慢大集合、出産時限定いつでも動員可能。
…日本ってこれでいいのか？平和だけど。

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