一万ヒット! | ナノ


五万ヒット・ドリームマッチ


椿様リクエスト
ゴジラVS紅花です。名前変換ありません。


関東最強と呼び声高い少女から、保健室の変態と立海生を震え上がらせる少女に挑戦状が叩きつけられた。

「…何で勝負するの?」

「まさか関東頂点決戦、じゃねーよな?」

幸村とジャッカルの疑問に、立海男子テニス部の面々が顔面蒼白になった。
流血必至、下手をすれば死人が出かねないイベントだ。

「あのなぁ、ユキちゃん。ジャコも。俺をどんな危険物だと思ってんの?こーやって監視にみっちゃんくっついてんのに。」

「それが当てにならんのが貴様だろうが。」

「弦一郎、問題ない。今回は平和的な話だ。」

「多分万年筆は出ませんよ、宜しくお願いします。」

「よし。じゃああかやん、レンちゃんが審判だ。司会まーくんでシクヨロ。」

関東最強の耳打ちに、仁王は笑いながら親指を立てて頷く。

「おぅ、任しときんしゃい!赤也公開処刑…もといどっちが切原赤也に詳しいかクイズっ!第一問、赤也の好きな寿司ネタは!」

「はい!トロです!」

「当たりー。流石。」

彼女に手を叩く赤也だが、関東最強は不敵に笑んだ。

「フッ、甘いな。あかやんは炙りトロが一番好きだ!」

「いいえ、その後の甘い卵焼きが本命です!」

「本命?ちげーな本命は出来れば上手い事やってお前をおそ」

「止めてくれぇぇえ!!手塚さんも止めて下さいっ!」

あっという間に悲鳴へと変わってしまった。手塚は半ば聞き流していたのだが、問題児が面倒を起こさなければいいのだ。

「あまりプライバシーに突っ込むな。」

「プライバシー?他にも色々あんぞあかやん。例えばラーメン3分で食いきるってレンちゃんが計ったけど、スープは飲まねえ。牛乳毎日飲んでるけど、実は一本以上飲んで腹下したとか。」

「あ、私はカラオケでヒップホップ歌う赤也見ましたけど、英語の発音めちゃくちゃでした。」

「すみません、お二方。仁王君が笑いすぎで司会が出来なくなっています。」

柳生のごもっともな現状説明に、最強を謳われる2人は顔を見合わせた。幸村や丸井も、腹を抱えて凄まじい。

「…どうします?」

「中止かな。あかやんをネタに笑わせまくろうって、レンちゃんと打ち合わせしたのに。」

「まぁ、私も途中で悪乗りしてしまいましたから…。あの、赤也の情報教えて頂けます?」

「あぁ、いーよ。今回巻き込んだしお詫びも兼ねて。楽しかったー。帰ろみっちゃん。」

「…こんな下らない事に俺を連れ出すな。」

「みっちゃんが勝手についてきたんじゃねーか。」

こうして、一瞬だけの緊張が支配したドリームマッチは終わった。実戦の実力で言うと、本気で仕留めに掛かった変態には勝てない関東最強。

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